モンテネグロのコトルに向けてバスは走る
2018年10月17日。朝6時、ドブロヴニクの街の鐘の音で目が覚める。今日はバスで再び国境を超え、モンテネグロのコトルへ向かう。コトルはスラブ語で「せまい」という意味らしい。ホテルの近くの港に豪華客船が泊まっていた。
ドブロヴニクからコトルまでは約3時間半。クロアチアとモンテネグロの国境では、なんと国境超え待ちのバスが15台も並んでいた!バスの運転手さんいわく、審査の担当者によってパスポートのスキャンと取ったり取らなかったり、スタンプを押したり押さなかったり、プロセスがバラバラらしい。
モンテネグロのモンテは山、ネグロは黒という意味なので、黒い山という意味の国名になっている。2003年にユーゴスラビアからセルビア・モンテネグロ共和国と改名したが、その後、独立して今に至る。宗教はキリスト教の中でも、東方正教が多数派である。本日の旅程だが、クロアチアからモンテネグロに入った後はしばらくコトル湾沿いを走り、その後でバスごとフェリーで渡る。
時々対岸に洞穴があるが、昔はそこに潜水艦などを隠していたらしい。水は綺麗で透き通っている。
バスごとフェリーで豪快に移動
こちらの乗り場からフェリーに乗る。乗船時間は10分程度。乗船中はバスからおりることもできる。船は小型の空母のような形をしている。
船に乗った後は、もちろんバスから出て風景を眺める。透き通った水と、雄大な山々が印象的。綺麗な自然に囲まれて、なんとなく心が落ち着く。
山頂までつづくコトルの城壁は圧巻
フェリーで対岸に到着後、30分程度でコトルの旧市街に到着。頑強な城壁が山の上まで張り巡らされていて迫力がある。
オスマン帝国を始め、あらゆる敵からこの城壁で国を守っていたらしい。この城壁を挟んで外敵と戦ってきた歴史を思うと、ロマンを感じずにはいられれない。近くで見るともっと迫力がある。でも山の上の壁の防衛戦とかどうやってたんだろう。色々と妄想が膨らむ。
城壁の中はコンパクトで歴史ある、おしゃれな観光街
市街地の建物は中世の外観を守っており、内装だけ替えて民家やカフェに改造されている。
街の中からもしっかり山が見える。少し閉塞感も感じるが、一方で安心感もある……気がする。
城壁の上も歩くことができる。山の上の城壁も歩くことができるが、一番上に行くまで2時間程度かかるらしい。こちらが入り口。
こちらは東方正教の聖トリプン大聖堂。銅像などではなくイコン(聖人や聖書の出来事を描いた絵)が飾られている。フラッシュを焚かなければ撮影OKだった。
おまけ:羊との出会いも
コトル観光が終わったあとは、なんと6時間もかけてアルバニアのティラナという街へ移動する。移動の途中で羊飼いがおり、羊を大量に連れて道路を歩いていた。
やっとこさアルバニアについたときはもう夜も更けていた。明日はアルバニアを観光したあと、イスタンブールを経由して日本に戻る。続きはこちら。
バルカン半島ツアー旅行記
1日目:バルカン半島へいざ出発!イスタンブール空港での乗り継ぎ(トルコ)
2日目前半:ブレッド湖の牧歌的な風景にヨーロッパを感じる(スロベニア)
2日目後半:中世の貴族も楽しんだポストイナの巨大鍾乳洞に潜入(スロベニア)
3日目前半:青く澄み渡ったプリトヴィッツェ湖群国立公園の湖……は大混雑!(クロアチア)
3日目後半:アドリア海を望むザダル旧市街は裏路地の宝庫(クロアチア)
4日目前半:港町シベニクと世界遺産古都スプリットを歩く(クロアチア)
4日目後半:戦禍の爪痕残る都市モスタル(ボスニアヘルツェゴビナ)
6日目:壮大な山々に守られたコトル市街地と大聖堂(モンテネグロ)
7日目前半:鷲の末裔が住む街・アルバニアのクルヤ(アルバニア)
7日目後半:旅の終点ティラナは綺麗な近代都市(バルカン半島ツアー7日目後半 アルバニア)