大量に地雷があったベンメリアも、今では観光スポット
2017年2月5日前半。昨日は旅のメインイベント、アンコールワットを観光した。今日はもうひとつ行きたいと思っていた遺跡、ベンメリアに向かう。
ベンメリアは崩れた遺跡に樹木が絡み合い、独特の雰囲気を持っている遺跡ということで、ぜひとも行ってみたいと思っていた。ポルポト時代の名残で、ベンメリア周辺には地雷が大量に埋められていたが、2000年代に入ってから除去され、今のように気軽に観光ができるようになった。
今日もガイドさんとトゥクトゥクドライバーさんを手配し、ホテルに迎えに来てもらった。車の方が早かったけど、せっかくなので風景を見ながらのんびり行きたかったのでトゥクトゥクにした。のどかな道を風を感じつつ走っていく。風圧により自然と髪型がオールバックになる(笑)
途中で黄色い液体がちょくちょく道端で売ってあった。ガイドさんに何か聞いたら、ガソリンを売ってるとのこと。
ベンメリアへの参道を歩く
そんなこんなで2時間程度走り、ベンメリアに到着。こちらの入り口から歩いてベンメリアを目指す。
参道にはナーガ(蛇)の石像が複数置いてある。カンボジアのような東南アジアの仏教国では、蛇は神聖な生き物とされていることが多い。お釈迦様が瞑想中に雨が降ってきたとき、蛇が自分の体を傘にして、お釈迦様が雨に濡れないようにしたというエピソードもある。
しばらく歩くと正門が見えてきた。今にも崩そうだけど、絶妙なバランスを保っている。ちなみに門をくぐることはできない。まぁ見るからに危なそうだもんな~。
退廃的な遺跡は、まるで映画やゲームの世界
ベンメリアはアンコールワットよりも前に建てられたと考えられている。遺跡内はあちらこちらが崩れているため、基本的には観光のために整備された道を歩いて観光していく。道が狭いが観光客は多いので、なかなか歩きにくかった(笑)
ベンメリアは元々ジャングルに覆われていて、遺跡が発見されるまで内部にも植物が生い茂っていた。そのため、植物の根や枝が建物の石と石の間に入り込んで成長したことで遺跡が崩れてしまったらしい。ファンタジー映画やゲームに出てくるダンジョンのようで神秘的。退廃的な雰囲気があるので、廃墟好きの人もかなり楽しめると思う。
木の根っこが石の間に入り込んでいる。こうやって、長い年月をかけ、誰も見ていないところで遺跡が侵食されていって今のベンメリアがあるんだな~としみじみ思った。
個人的に一番印象的だった場所がここ↓
建物にひとつの木が絡みつき、一体化している。人間が狙ってできるものではなく、人工物と自然が調和してできているという点に美しさを感じる。ベンメリアを堪能し、再びトゥクトゥクで帰路につく。
現地スイーツ・クロランを食す
途中、竹にもち米とあずきを詰めてココナッツミルクで炊いた、クロランというスイーツを売っている屋台が何軒もあった。このあたりの名産らしい。ちょくちょく車を止めて買っている家族連れを見かけた。
食べたいと言ったらガイドさんがトゥクトゥクを止めてくれたので、1つ買ってみた。ひとつ数十円くらいの値段で、気軽に食べられる。お店の人に頼むと、その場で割ってトゥクトゥクで食べられるようにしてくれた。割った状態はこんな感じ。割った竹をひとかけら剥ぎ取り、スプーンがわりにして食べる。
もちもちとした触感で、ココナッツミルクのほんのり優しい甘みがある上品な味。混ざっているあずきの食感も良い。うまい。クロランを食べながらガイドさんと話したり、ぼーっと景色を眺めてたらホテルに着いた。昨日のガイドさんも今日のガイドさんも素朴な人柄で、ホスピタリティ溢れていて素晴らしかった。まだ飛行機の時間まで時間があったので、あとは一人でシェムリアップの街をブラブラする。次で旅行記はラスト。
カンボジア旅行記
1日目前半:ハノイを経由し、シェムリアップ国際空港からカンボジア入国
1日目後半:シェムリアップ夜の散策:パブストリート&ナイトマーケットは夜までにぎやか
2日目その2:アンコールトムとバイヨンはロマンあふれる大遺跡だった
2日目その3:バプーオン、像のテラス、タ・プローム。歴史と自然を感じる壮観な遺跡群
2日目その4:念願のアンコールワット! プレループの夕陽も絶景!
3日目前半:退廃的なベンメリア遺跡は、もはや映画やゲームの世界
おまけ:カンボジア旅行情報
【旅行】カンボジアのe-Visaは、発行されてもメール連絡が来ない場合があるので注意 (2017年2月現在)