前回の旅行記はこちら。前回、猿ヶ京からのバスに乗り込み、いよいよ秘湯・法師温泉の長寿館へ。
猿ヶ京から長寿館まではコンパクトな路線バスで
猿ヶ京から長寿館までのバスだが、これがかなり小さめ。定員は15人程度で、補助席も無い。当然、SuicaやPasmoなどの交通系電子マネーも使えないので、現金の準備が必要となる。
この日の乗客の数は、ちょうどピッタリの15人くらいなので良かったが、これ定員オーバーだったらどうなるんだろうか。バスは1時間に1本しかないため、その場合はタクシーで向かうことになるのかな。一応15分くらいで行けるので、タクシーでも行けないことは無い。ちなみに地図上で見ると猿ヶ京から歩けるかも?と思う人もいるかもしれないが、基本的に車道しかないような道なので、徒歩で行くのはかなり危ないと思う。車やバイクで無い限りは、素直にバスに乗った方が良さそう。
ちなみに、行く途中で野生の猿に遭遇した! 残念ながら写真は撮れなかったが。これまで道路の途中で猿に出会った経験は無いので、いよいよ山の奥まで来たんだなぁと実感する。
山奥にたたずむ奥ゆかしい温泉宿
バスで揺られること15分、ついに法師温泉に到着。周りには他に建物は無く、山に囲まれたとても静かな場所にある。建物の間を木造の渡り廊下でつないだ建築と相まって、どこかレトロで過去にタイムスリップしたような錯覚に陥る。
法師温泉自体は、およそ1200年前の開湯したと考えられおり、宿は1875年(明治8年)から開業している。建物は4棟からなり、それぞれの建築年は、本館が明治8年、別館が昭和15年、薫山荘が昭和53年、法隆殿が平成元年となっている。
入り口に向かうと、玄関の提灯に「日本秘湯を守る会」と書いてある。自他ともに認める秘湯というわけですな。これは部屋や料理が楽しみだ。もちろんお風呂も。
玄関の前ではラムネが100円で売っていたりして、ノスタルジックな情景に溢れている。もう建物に入る前からテンションは最高潮である。宿には車のほかにバイクも多く止まっていて、バイカーたちの宿としても人気らしい。また、同じバスで載ってきた欧米人らしき女性2人組も大興奮していた。
解放感がある玄関と歴史を感じる本館
さっそく宿に入ってチェックイン。ここではフロントという呼び方はせずに、昔ながらの日本宿の方式で「帳場」と呼ぶ。玄関は天井が高い吹き抜けで、ダルマなども置いてあって独特の雰囲気がある。
玄関の横には囲炉裏もあり、ここでお茶を頂くこともできる。
宿に入るとすぐに靴を預かってくれて、仲居さんが部屋まで案内してくれる。建物はもちろん、廊下や階段に至るまで、歴史を感じない物の方が少ない。
廊下に設置してあった電話は、アンティークかと思いきや、ちゃんと動くらしい。横にタクシーの電話番号も書いてあった。
ただし、一部天井が低い通路もあるため、背が高い人は注意が必要。私も一回頭をぶつけてしまった(笑)
別館はトイレ付きで、窓から法師川と本館を望む
私達が今回泊まったのは別館のお部屋。かなり古さは感じるが、よく掃除されているので清潔感がある。「窓際のあのスペース」こと広縁もしっかりついており、透き通った水が流れる法師川と、本館や温泉の建物を外から眺めることができるのが嬉しい。夜はここで酒盛りすること必至である。
本館には部屋ごとのトイレは無いらしいが、別館の方が新しいだけにやや近代的で、綺麗なウォッシュレット付きのトイレが設置されていた。
しばらくすると仲居さんが来てお茶を入れてくれて、お風呂の時間や食事の時間などについて説明してくれる。食事は夕食、次の日の朝食共に、部屋まで持ってきてくれるのが嬉しい。まだ時間があったので、部屋に用意されていたお菓子を食べながら一服。写真はすでに一個食べた後のもの…(笑)
ひとっ風呂あびて、いよいよお待ちかねの食事。旅行記の続きはこちら。
旅行記まとめ
群馬の秘湯・法師温泉旅行記は以下にまとめています。