【本の感想】「社内政治の教科書」- 敵を滅ぼす最良の方法は、敵を味方にすること –

投稿日:2019年2月27日
最終更新日:2019年5月8日

評価: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆

社内政治の教科書

概要/あらすじ

リクルートで激しい社内政治を経験し、独立後は人事コンサルタントとして数多くの会社のパワーバランスを観察してきた著者が、具体的な例を豊富に紹介しつつ賢い「社内政治」の方法をまとめた一冊。

 

レビュー

打ち負かすのではなく誘導する

社内政治におけるいろいろなテクニックが紹介されているが、個人的には「議論で打ち負かすのではなく、自分の意向にそうように相手を誘導する」という話が面白かった。たしかに打ち負かしても遺恨が残るだけだし、思わぬところで復讐にあうかもしれない。なかなか高度なテクニックではあるが、ある程度思慮が深ければ、議論が苦手な人でも実践することができるテクニックだと思う。

また、どんな言葉をかけられたときに、人間がもっとも喜びを感じるかを調査した結果が紹介されているが、その言葉は「ありがとう」でも「すごいね」でもなく、「本人の名前」であるということも興味深かった。相手との距離を縮めるためには相手の名前を意識的に呼ぶなど、細かい小技も紹介されている。

 

ゴシップや派閥も使い方次第

「社内ゴシップを利用する」という眉を潜めるようなタイトルの章もある。しかし「人間関係における地雷を踏まないようにする」といった人を傷つけないように活用する内容が紹介されている。また、派閥の活用方法など、一般的にイメージが良くない事項に対する立ち振舞いの考察や提案も、あまり聞いたことのないアイディアだったので面白かった。

 

ある程度は人は選ぶかも

ただ、注意したいのは、この本で書いてあることは、数多くあるであろう社内政治の戦略のひとつだということ。私のように、人との対立を避ける傾向にあるタイプの人間には有用だし実践しやすい内容だと思う。しかし、周りをねじ伏せて出世するタイプの人がいるのは確かだし、この本に書いてあることだけが正解ではない。

また、本のなかでも触れられている通り、本の内容は課長クラスをターゲットに書かれているうえに、上のポジションまでいつかはのぼりつめたいと思っている人を想定して書かれているように感じたので、出世しなくても社内で確固たるポジションを築きたいという人にとっては、あまり役に立たない章もある。

とはいえ、本書で紹介されている内容は、周りと良好な人間関係を築くテクニックでもある。会社での人間関係や、自分の立ち振る舞いに悩んでいる人が読めば、何か解決の糸口が見つかるかもしれない。

 

1+

投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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