【本の感想】そして誰もいなくなった And Then There Were None

投稿日:2023年11月13日
最終更新日:2024年3月2日

満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆

レビュー

ネタバレには気をつけていますが、あらすじなどは書いているので「一切内容は知りたくない!」という方はご注意ください

説明不要なアガサ・クリスティーの名作

1939年に出版されてから現在まで読み継がれ、世界で1億冊以上も出版されたというアガサ・クリスティーの名作小説。兵隊島という孤島を舞台に、孤島の館に招待された10人の登場人物が、館に飾られた童謡「十人の小さな兵隊さん」の詩に沿ってひとりひとり殺されていくというお話。

いわゆるクローズド・サークル(外界との往来が断たれた状況)ミステリーの傑作として有名な作品で、私もストーリーは知らないながらもタイトルだけは知っていた。

最近ミステリー小説にハマって名作と呼ばれる小説を読み漁っているので、この本も買って読んでみた。結論から言うと、長い間読み継がれているのも納得の面白さだった。

 

今読んでも十分楽しめる読み応えのあるストーリー

誰が犯人なんだろう…というドキドキ感と、犯人が分かったときの「そういうことだったのか!」という爽快感があり、今読んでもしっかりとミステリー小説の醍醐味を味わえる。

同じようなシチュエーションでのストーリーは現在に至るまでに数え切れないほど書かれていると思うが、古い時代に書かれた話だからこそ、携帯電話などの通信機器がないクローズド・サークルの状況もすんなり受け入れられる。そういう意味では、現代が舞台のクローズド・サークルのミステリーよりもリアリティがあるようにも思えた。

登場人物たちの名前は当然ながら海外の名前なので、日本人にはちょっと覚えにくいという難点はあるが、生々しい殺人描写なども無いので、ミステリーを普段読まない人でも楽しめる一冊だと思う。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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