【本の感想】殺戮にいたる病

投稿日:2023年10月10日
最終更新日:2023年10月10日

満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆

レビュー

ネタバレには気をつけていますが、あらすじなどは書いているので「一切内容は知りたくない!」という方はご注意ください

平凡な中流家庭から生まれた猟奇的な殺人鬼

東京周辺で次々と発生する猟奇的な殺人事件を巡り、犯人とその家族、犯人を捜す元刑事の男など、複数の人物の目線から事件の顛末を描いたミステリー小説。

最近ミステリー小説にハマっていることは何度も書いたが、有名なミステリー小説を調べると、この本も必ずと言っていいほど紹介されていたので買ってみた。

ちなみに作者の我孫子武丸さんの名前はどこかで聞いたことがあると思ったら、有名なサウンドノベルゲーム「かまいたちの夜」のシナリオを書いた方らしい。

 

終盤で感じた違和感。そして衝撃のラストに唖然とする

女性をターゲットにした殺人の描写が非常に生々しく猟奇的なので、読んでいてかなりの嫌悪感を感じた。私はそこそこグロ耐性はある方だと思うので読み切ることができたが、苦手な人はちょっときついかも。

ただ、それを踏まえてもラストまで読む価値があると思う。終盤で「ん?どういうことだ…?」という違和感が膨らんでいき、最後のページそ読んだとき、あまりの衝撃にしばらく唖然としてしまった。深夜に読み終えたにも関わらず、慌ててまた最初からパラパラとページをめくり直して意味を理解したとき、また戦慄を覚える。

表現の生々しさが目立つが、それを超えるラストの衝撃が印象的な一冊だった。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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