評価: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
※結末についてはっきりとしたネタバレはありませんが、作中のいくつかのシーンに触れています
概要/あらすじ
激しい戦いが繰り広げられた呉越の戦い。呉王・闔閭、越王・勾践や伍子胥、孫子、范蠡などの英雄が割拠し、長江で激突する。
レビュー
兄弟同士の争いや奸臣の暗躍などダークな雰囲気
前シリーズの項羽と劉邦が面白かったので、続きも読んでみた。
春秋戦国時代の呉と越の激しい戦いを描いた歴史マンガ。全く前提知識が無く、事前に知っているのは孫子くらい…という状態だったけど、特に置いてけぼりをくらうことは無く読むことができた。
跡継ぎ争いや私腹を肥やそうと暗躍する奸臣などドロドロとしたストーリーになっているし、私怨による争いが多くて「項羽と劉邦」編よりダークな雰囲気になっている。
まぁこれはこれで面白いんだけど、伍子胥の不遇っぷりは見ててかわいそうになるし、個人的には知恵と力がぶつかり合う「項羽と劉邦」編の方が好きだったかな。
「呉越同舟」や「臥薪嘗胆」など有名な四文字熟語のエピソードも
マンガの中で呉越同舟や臥薪嘗胆など、有名な四文字熟語が生まれたエピソードも紹介されているので雑学を蓄えられる。ただ、三国志や項羽と劉邦みたいな中国史より少しマイナーなので「おぉ、これがあのシーンか!」みたいな興奮はあまり無かった。単純に私の知識が少ないせいもあるけど…。
前提知識が無いと中国の歴史小説など読んでも場面をイメージしづらいかもしれないが、絵と一緒にストーリーを追えるのでスルスル頭に入ってくるのもマンガの良いところ。ただし、このマンガシリーズはあまり史実には忠実では無いらしいので、話半分くらいに読むのがちょうどいいかもしれない。
続編の史記7以降もAmazon Kindle unlimitedで配信されているようなので、そのうち続きも読んでみたい。