【本の感想】「史記 1~3 項羽と劉邦」 – 全くタイプの異なる両雄の激突

投稿日:2020年3月20日
最終更新日:2021年3月14日

評価: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆

※結末についてはっきりとしたネタバレはありませんが、作中のいくつかのシーンに触れています

概要/あらすじ

秦によりはじめて統一された中国。しかし世はまだまだ群雄割拠の戦国時代の雰囲気を色濃く残している。そんななか、始皇帝の暴政に堪えかね、各地で反乱が勃発する。そしてついに乱世の英雄、項羽と劉邦も天下を治めるべく立ち上がる。最後に天下を取ったのは…。

 

レビュー

項羽と劉邦の激突をわかりやすく楽しく描く

四面楚歌で有名な(?)項羽と劉邦の戦いを描いたマンガ。中国の歴史ものはあまり詳しくないけど、私のようなライト層でも楽しく読むことができた。

冷徹で炎のように激しい性格の項羽と、ひょうひょうとして水のように人々の心に入り込む劉邦の対比が印象的かつ、知識が無くても経緯がわかりやすいストーリーになっている。

絵柄が劇画調で少し古い感じなので人によって好みは別れそうだけど、無駄な部分は描きこまずシンプルに描いてあるマンガなので読みやすい。淡々と進んでいくのでやや盛り上がりに欠ける気もしたけど。

 

史記をテーマにしたオリジナルストーリー?

どうもAmazonのレビューを見ると「史記」をマンガ化したものというより、史記を題材にしたオリジナルマンガというった内容らしい。中国の歴史好きの人は違和感を覚えるかもしれないが、私は特に史実に近いかどうかはこだわりが無いので特に気にはならず。

三国志もゲームの三国無双でしか知らないような知識レベルなので…笑

戦闘シーンは迫力あるし、クライマックスの項羽と劉邦の激突もドキドキする展開だったので、マンガとして普通に楽しむことができた。古代中国の雰囲気が好きな人は楽しめると思う。

 


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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