【本の感想】対岸の彼女 角田光代

投稿日:2018年1月10日
最終更新日:2019年5月7日

満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆

対岸の彼女 (文春文庫)

(※結末についてネタバレはありませんが作中のいくつかの場面について触れてます)

概要/あらすじ

東京で暮らす専業主婦を小夜子と、仕事一筋の女社長である葵。そしてさかのぼること十数年前、群馬の田舎で出会った高校生の葵とナナコ。過去と現在が絡み合い、異なる生き方の小夜子と葵が惹かれ合い、ぶつかり合う。

 

感想

女性作家ならではの視点で、専業主婦と働く女性の友情や葛藤が描かれていて面白い。立場が異なる女性同士の友情物語、と言ってしまえば簡単だけど、過去と未来が絡み合って葵の人物像が濃厚に描かれているので、すごく物語に厚みがある。

また、終始先が気になる展開になっているので、一気に読んでしまった。学生時代の女子のカーストやいじめの描写も生々しくて、胸が苦しくなるとともにリアリティを感じてグングン引き込まれた。それと同時に自分の学生時代の青春も思い出して、どこか懐かしい気持ちにもなれる。途中の展開からして結末は結構暗い感じかと思いきや、爽やかで前向きな内容。

ただもう少し暗さを含んだ終わり方の方が、本の雰囲気には合ってるかも?それでも、男の私からすると普段見えていない世界を発見した感覚になる、素晴らしい小説だと思った。

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投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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