【本の感想】どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール

投稿日:2018年9月24日
最終更新日:2021年3月14日

評価: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆

概要/あらすじ

マッキンゼー、リクルート、グーグルなどの有名企業を含む12の会社で働いた経験を持つ著者が、どこにいっても必要とされる人物になるための働き方を伝授する本。

 

レビュー

目先の利益よりも大局を見る

Amazonのkindle unlimitedで無料だったので読んでみた。色々な会社でのエピソードは、単純に読み物として面白い。「転職する気が無くても転職活動はする」や「自分のスキルを細分化して副業で稼ぐ」など、人材の流動化や、働き方の多様化が進む最近の社会の流れに沿った話が多いのも良い。

特に印象的だったのは、とにかく人にギブし続ければ最終的に自分にリターンが返ってくるという話だった。目先の利益にとらわれずに、大局的に将来を考える必要性に気付かされた気がする。

 

ストイックなエピソードはやや共感しづらいが、圧倒的な「熱」を感じる本

ただ、リクルートやマッキンゼーでのエピソードなどは私自身の職場環境と離れすぎていたし、価値観もちょっと違うように感じて、別の世界の話のように聞こえてしまった。いくら給料が良くて成長に繋がっても、そこまでストイックな職場で働くことは自分の幸福にはつながらないなぁと。

とはいえ、本自体にはとても熱がこもっており、著者自身の昔の葛藤なども紹介されていて、まさに自分を取り繕わず「ギブし続ける」という姿勢が表れた本だと思う。今の働き方や、自分の価値に悩んでいる人にオススメしたい本だった。

 


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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