【本の感想】エンジニアとしての生き方 IT技術者たちよ、世界へ出よう!

投稿日:2018年5月15日
最終更新日:2021年3月14日

満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆

概要/あらすじ

アスキー・ラボラトリーズ、NTT、マイクロソフトを渡り歩き、マイクロソフト米国本社でWindows 95などの開発に携わった作者が、若いエンジニアに向けたメッセージをつづった本。

 

感想

まず、この本は「エンジニア」というより「ソフトウェアエンジニア」としての生き方について書かれた本だ、と言った方が正しい。もちろん、電気系だろうが機械系だろうが、役に立つ内容は含まれているが、メインはやはりソフトウェアエンジニアにフォーカスされているように感じる。まぁサブタイトルにも「IT技術者」って書いてあるしね。

「エンジニアでも金儲けをする覚悟を持て」という視点は印象的で面白かった。日本ではまだまだ金儲け=悪という風潮がぬぐい切れていないような気がするが、アメリカや途上国の技術発展の裏には「金持ちになって夢をつかもうという」モチベーションが強い影響を持っていると思う。

また、「ブログを書こう」という意見には賛成できる。私自身ブログを書いているが、頭の中が整理できるし、ネタ探しを通じて新しい技術や世の中の動きを知るモチベーションになっている。転職などのためにブログを書いているわけではないが、この本を読んで「今後もしかしたら何かしらの形で役立つときが来るかも」と思った。

全体的にそこまで目新しいことを言っているわけではないけど、Microsoftでバリバリ仕事していた筆者だからこそ説得感がある。ブログや雑誌で載った内容を加筆・修正しているということで、若干統一感の無さも感じるものの、若いエンジニアは読んでおいて損は無いと思う。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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