【本の感想】「1Q84 BOOK 1 村上春樹」- 1984年から迷い込んだ1Q84の世界に浮かぶ2つの月

投稿日:2020年6月24日
最終更新日:2020年9月26日

評価: 9点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

※結末についてはっきりとしたネタバレはありませんが、作中のいくつかのシーンに触れています

概要/あらすじ

ひょっとしたら、と彼女は思う、世界は本当に終わりかけているのかもしれない。

夜空に不思議な月が浮かび、「リトル・ピープル」が棲む1Q84年の世界……深い謎をはらみながら、主人公・青豆と天吾の壮大な物語(ストーリー)が始まる。

(Amazon紹介文より)

 

レビュー

序盤から村上春樹ワールド全開

実家から送ってもらったものの文庫本6冊というボリュームに手が出ず、ずっと積んでいた1Q84をついに読み始めた。青豆という変わった名字の女性と、川奈天吾という男性の話が交互に進んでいくというスタイル。

事前情報全くなしに読み始めたが、序盤から予想もしてなかった青豆の仕事内容に驚き、ハードボイルドで息を飲むような展開に、一気に小説の世界に引き込まれた。一方で、塾講師であり執筆の仕事もこなす天吾も、やたらと性的で生々しい記憶のフラッシュバックに悩まされつつ、編集者の小松にそそのかされてキナ臭い事態に巻き込まれていく。

二人のストーリーはそれぞれ独立しているが、どちらも先が読めない展開で終始ドキドキしながら読み進めていた。ただ、会話のテンポや言い回しはシンプルだけど独特なので、まどろっこしく感じた部分も多少ある。

 

強烈なキャラクターと不可思議な世界

青豆、天吾はもちろん、飄々として考えが読めない編集者の小松、喋り方に特長がある謎の少女「ふかえり」など、出てくるキャラクターがどれも強烈な印象があり、一度読んだら忘れられない。

そんな個性的な面々が、1984年の日本とは異なる月が2つある世界「1Q84」で複雑に絡み合いながらストーリーが進行していく展開は、飽きずに最後まで読み進められた。

 

写実的な描写で妙な世界にもリアリティ

昭和の日本が舞台になってはいるものの、非日常な展開や、リトルピープルの描写をはじめとした不可思議なシーンもたくさん出てくる。ただ、登場人物のファッションや周りの情景をかなり緻密に書いているので、イメージが湧きやすく置いてけぼりを食らうことは無かった。

このあたりが不可解な世界でもリアリティを感じる要因かなと思う。まだまだBook1だが、しっかりと1Q84の世界に取り込まれてしまったのでこの先も読まざるを得なくなってしまった。Book2も楽しみ。

1+

投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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