評価: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
概要/あらすじ
「ドラッグ&ドロップ」や「ダブルクリック」などを考案した 元マイクロソフトの伝説的プログラマー・中島聡氏の書いた本。仕事を期限内に終わらせる方法を紹介するとともに、仕事とは何か、どう取り組むべきかを熱く語っている。
レビュー
論理的で説得力があり、読み物としても面白い
以前読んだ中島聡氏の本が面白かったので、読んでみた。仕事を終わらせるためにスピード感を持つ方法が紹介されているが、さすがプログラマーだけあって、なぜそれが必要なのか、その結果どうなるのかというロジックがしっかりおり、説得力がある。
コンピュータ黎明期のマイクロソフトでの内紛やビルゲイツの判断の早さのエピソードなど、読み物としても面白い。「仕事は最初の2日間で8割終わらせて、後は流せ」とか「会社に向けて家を出た時点で仕事をはじめろ」という内容は、今までの自分にはない発想だったので、新鮮に感じたし、ぜひ実践してみたいと思った。
やや精神論的内容もあるが万人が実践できる
ただ、界王拳を何倍にするか自分でイメージする、といったあたりの話が少し精神論により過ぎてたり、仕事の間の睡眠時間は18分がベストだと経験論で言い切っていたり、少し納得いかない部分もあったかな。
でも、業種にかかわらず実践できるように考慮した内容になっているし、万人が実践できるような内容になっている。「仕事は人生の大変を占めるのだから、仕事は楽しむべきだ」という熱いメッセージも伝わってくる良い本だった。仕事の進め方や、現在の自分の仕事内容に悩んでいる人にもオスススメしたい。