ラパスから乗り継いでメキシコに行くだけ……のはずだった
ラパスのホテルまでガイド兼ドライバーさんが迎えに来てくれて、あとはラパス→クスコ→リマ→メキシコシティと乗り継ぐだけ……のはずだったのだが、悪天候のため、ラパスから出発予定の飛行機が遅れているとのこと。
リマ→メキシコの乗り継ぎ時間は3時間取ってあるが、別々の航空会社の航空券を自分で買ったので、遅延して乗り継ぎできなかった場合でも補償はしてもらえない。ハラハラしながらワンちゃんを撮影するなどして待つ。
とりあえずラパス→クスコまでの飛行機は飛ぶことになったので、ガイドさんに別れを告げてクスコへ。しかしここでも飛行機の遅れが。仕方が無いのでプライオリティパスを使ってクスコのラウンジで軽食をつまみつつ待つ。ラウンジを使えないとかなりキツかったので、プライオリティパスを持ってて良かった。ありがとう楽天さん。
結局飛行機は大幅に遅れ、リマ空港に到着する頃にはすっかり日も暮れて、乗るはずだったメキシコシティ行きの飛行機は飛び去っていた……。
ペルーの空港でベンチ泊。でも人の優しさに触れて
とりあえずアエロメヒコ航空に相談しようと思ったが、カウンターが閉まっている。今度は空港のインフォメーションセンターに相談してみると、英語が通じたので何とか話すことができた。アエロメヒコの次のフライトは翌日の早朝なので、カウンターが開く時間まで待って相談してみてくれとのこと。インフォメーションセンターの係員さんにお礼を言い、あとはひたすら空港のベンチで待ち続ける。
早朝まで待ってたので、初めての空港ベンチ泊。今頃はメキシコのホテルでのんびりしてるはずだったのに。試しにスマホで新しい航空券を検索してみると、通常購入だと30万円もする! 今回の旅行の往復チケットよりも高いんですが……。「な〜に、また払えばいい。ガハハ!」なんて豪胆さはあるわけもなく、ハラハラしてベンチで夜を明かす。
当然一睡もできなかったが、アエロメヒコのカウンターで事情を話したところ、3万円程度で次の飛行機のチケットに振り替えてくれるらしい! 痛い出費だが、30万円で買い直すよりずっとよいので、振り替えをお願いする。先入観でインフォメーションセンターや航空会社のカウンターの人は冷いのかなぁと思っていたが、みなさん親身に話を聞いてくれたので嬉しかった。ペルーでも感じたけど、基本的に温かい人が多い気がする。(ただし仕事は少し遅い笑)
徹夜からのメキシコシティ観光。もうどうにでもなれ!
新しい飛行機で、何とか朝のうちにメキシコシティに到着したので、このまま観光を続行する。日帰り現地ツアーを申し込んでいたが、ギリギリ集合時間にも間に合った。ほぼ一睡もしてないのでなかなか辛かったが、最後の力を振り絞って観光にのぞむ。もうどうにでもなれ! ピラミッド駆け上がったるわ! そう意気込んで観光にのぞむ。朝からの観光なので、道は空いている。
まずはメキシコシティ内をぐるりと回る。スペイン様式の建築物が多く、街並みはとても綺麗。ヨーロッパに来たような感覚になる。ときおり、街中にメソアメリカ文明の遺跡などもあって、なかなか面白い。
こちらはクリスマスのための飾りつけらしい。さすがキリスト教の国。メキシコは中南米の中で大国なので、スケールも大きい。
裏路地の方に行くと落書きが多い。予想通り、夜は治安が悪いとのこと。ただ、昼間はのんびりした雰囲気だし、怪しい場所に行かなければ特に危険は無さそう。
空腹にタコスとビールが染み渡る
お昼ご飯はビュッフェ形式。メキシコということで、やっぱり食べたいのはタコス。自分で好きなものを挟むスタイルだった。ろくに朝ごはんも食べてなかったので、本当に美味しかった。スパイシーでビールにもよく合う。
でかすぎ!ティオティワカンの巨大ピラミッド
そして、今回メキシコシティに来た主目的であるティオティワカンのピラミッドに到着。思ったよりもずっと大きく、写真を取るにも苦労するデカさ。疲労と直射日光で脳がやられかかっていたが、ピラミッドを見た感動で疲労は完全に吹き飛んだ。
いき勇んで階段を駆け上がり、ひたすら頂上を目指す。混んでいなかったので20分程度で頂上に着いた。天気も良く、複数のピラミッドを見下ろす景色は、まさに絶景。少し無理してでもメキシコを旅程に入れて本当に良かった。
ピラミッド観光のあとはメキシコシティの空港に戻り、成田へのフライトを待つ。今度は無事に日本に戻れそうだ。ここでもアエロメヒコのラウンジで飛行機を待つ。プライオリティパス大活躍。
南米旅行は寝不足続きでトラブルもあり。それでも来て良かった!
今回の中南米旅行はかなりの弾丸スケジュールで、毎日寝不足気味だったし体力的にもきつかった。それでもマチュピチュやウユニ、ティオティワカンのスケールの大きさにはとても感動したし、来て良かったなぁと心から思う。毎日の睡眠不足も、空港での眠れない夜も今となっては良い思い出だ。
バックパッカーをやってるような人からしたら大したことない旅かもしれないが、私にとっては人生の中でも1、2を争う大冒険だったと思う。
キューバやチリのイースター島にも人生で一度は行ってみたいと思っているので、きっと私はまたこの地にやってくる。その時まで、さらば中南米。
南米旅行記まとめ