【本の感想】勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みに行きなさい 前川孝雄

投稿日:2015年8月26日
最終更新日:2020年9月26日

満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆

勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい (光文社新書)

概要/あらすじ

会社組織の中で、会社員として働く意味を説いた本。

 

感想

久しぶりの本の感想。正直タイトルだけ見ると、昔ながらの人と人とのつながりを大切にしましょう、という内容の昔堅気のおじさん(失礼)が書いた本なのかな?とか思ってしまった。

が、内容は最近のビジネス書にありがちな「セルフブランディング」や、必死に社外の人脈づくりに走る若者に疑問を呈する内容で、なかなか新鮮な内容に見えた。

たしかに社外で信頼される前にまず社内で信頼されろ、というのは納得。
社内でちゃんと仕事をこなして経験を積むからこそ、社外でも評価される能力が身に付くと思うし。

この本で一番印象的だったのは、「仕事とは来た球を打ち返すこと」という言葉だった。来た仕事を一生懸命やる、ということを繰り返して信頼を勝ち取っていき、だんだんと大きな仕事が来るようになる。

B’zの稲葉さんや糸井重里さんなど、来た仕事をひとつひとつ丁寧に打ち返して大成した方々のエピソードを挙げているので、説得力がある。ただちょっと本のタイトルと内容が乖離しているように感じる部分もあったかな。

とはいえ、この本に書いてあるように、若いうちから「自分はこういう仕事をするべきだ」と思い込み、自分の可能性を狭くしないようにし、しっかり来た仕事を打ち返したいなと思った。

いきなりホームランを打つのは厳しいかもしれないが、しっかり毎回センター返しすることを意識して仕事に取り組みたいと思う


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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