インディーゲームコーナーと個人的ベストゲームを紹介
前回までは企業ブースの様子や、新しい技術などを中心にレポートした。今回は個人的に印象深かったゲームと、インディーゲームコーナーの概況を紹介したいと思う。
AR技術をつかったアナログとデジタルの融合
スマートフォンゲームブースにあった、海外の出展からお気に入りゲームをひとつ紹介。TOKOTOKOというゲームメーカーが出展しているスマホを使ったARゲーム。手書きで紙に扉を書いてスマホのカメラで画像認識して、ゲーム中に扉を出現させて、ゲーム内で閉じ込められている猫ちゃんを脱出させるデモをやらせてもらった。
手書きで紙に絵を描くというアナログな遊びと、スマホと画像認識やパターンマッチングを活用したデジタルな遊びを融合させている体験がとても新鮮で、印象的だった。
VRやARは実際に触ってはじめて面白さがわかることが多い気がするので、今後もこういう展示が増えれば、VRやARの流れが加速していくのではないかと思う。
インディーゲームコーナーは大混雑!
終了1時間前の16時ごろにインディーゲームコーナーへ。この時間なら空いてるだろ…という甘い考えは打ち砕かれるほどの大混雑。インディーゲームの勢いを身をもって思い知らされた。ちなみに展示のスポンサーはNintendo Switch。
Unity 1週間ゲームジャム出身のゲームもちらほら。本当は全部プレイしたいところだが、この混雑。終了時間もせまっていたので遠巻きから盛況っぷりを見届けて終了…。
海外からの出展も多い。こちらは「アクションスカッド」という懐かしい雰囲気の2Dガンシューティングゲーム。ちょうど空いていたのでプレイさせてもらったが、直感的な操作と銃撃戦が気持ちよかった。ちょうど画面の切り替わりで写真撮ってしまったので真っ暗だが…。
今年の個人的ベストゲームは、ディスプレイ無し!
そして今回の個人的ベストゲームがこちら。その名も「モスキートが来る」(モスクル)。ゲームは視覚で楽しむもの、という私の固定観念を打ち砕く、ディスプレイ無しの展示。ヘッドホンをつけて飛び回る蚊の音を聞き、殺虫剤を模したコントローラーで蚊を撃退するゲーム。
私もプレイしてみたが、本当に蚊が飛び回っているような感覚になり、無心で殺虫剤をばらまき続ける。プレイ終了後に「一回も刺されてない!上手ですね」と言われて、なんだか誇らしかった。笑
作者の野澤幸男さんは3歳のときに視力を失ったとのこと。このゲームであれば聴覚と簡単な手の操作でプレイできるし、内容的にも盛り上がれる。ゲームの世界のバリアフリーに一石を投じる作品のように感じられて、とても印象的だった。
障がいがあっても、みんなで楽しくプレイできる。そんなゲームはすごく素敵だと思うし、こういうアイディアはどんどん増えてほしい。
色々と着想も得ることが出来た今回の東京ゲームショウ。混雑するから…と敬遠していたが、時間を選べば展示を見るのに不自由はしない。来年以降も時間を見つけて遊びに来たいと思う。