東京ゲームショウ2019で見つけた新しい潮流
前回の記事はこちら。新しい潮流というとちょっと大げさだが、今回は個人的に新鮮だった展示内容を書いていこうと思う。何年も前から始まっていた流れを単に私が知らなかっただけ、という内容もあると思うが、そこは素人目線ということでご容赦を…笑
docomoの5Gブースは巨大だが会場の雰囲は…
こちらは巨大なドコモの5Gブース。5Gを使ったゲームイベントや、トークイベントが中心の展示になっている。
華やかなブースではあったが、会場でここ以外に5Gという文字はあまり見なかった気がする。今のところ5Gのメリットを活かせるイメージを持っている企業は少ないのか、会場全体では5Gが盛り上がっている雰囲気はあまり無かった。
それでも5G通信の低遅延や大容量化はゲーム業界に大きな影響を与えることが予想されるので、来年以降もウォッチしていきたい。
ネットで話題のシカゲームは大人気
こちらはネットで話題の、鹿が主人公のゲーム「DEEEER Simulator」。クラウドファンディングで資金を集めたゲームとして大きな話題になったゲームだが、試遊ブースでも長蛇の列。
周りでは「ネットで見たやつだ」といった感じの会話も交わされていたので、ネットを使った資金集めやマーケティングをとてもうまくやっているゲームという印象。豊富な資金が無くても、アイディアが面白ければ資金を集めてゲームをつくれるというのはロマンがあるし、今の時代ならではのゲーム制作プロセスだな~と思う。
今後もこういう流れは加速していくような気がするし、ぜひそうなっていってほしい。いろいろな人の面白いアイディアが世界中から湧き上がってゲーム化されることを想像すると、ワクワクする。
ARやVRはますます加速
ここ数年のトレンドではあると思うが、今年もAR/VRコーナーの人気は健在。家庭にはイマイチ普及しきっていないように思えるが、やはり目の前にすると体験したくなってしまうのがARやVRの魅力。
コントローラやプレイスタイルも多様化している。前回の記事で書いたVR Squashなどのスポーツ系もそうだし、以下の展示のように、ロボットのパイロットになったような体験ができるVRゲームもあった。
巨大なコントローラーは、どちらかというと家庭用ゲームよりもアーケードゲームと親和性が高そう。VRを売りにしたゲームセンターも増えているが、今後もVRを取り入れたアミューズメント施設は増えていきそうな予感。
e-Sportsは大盛況!その裏に涙ぐましい努力も
ホール9-10に移ると、eスポーツのライブビューイングが大画面で映し出されている。観客も多く、とても盛り上がっている。
一般社団法人日本eスポーツのブース前では積極的にビラ配りをしていたり、こちらのライブビューイング会場でも最後まで観戦したらプレゼントがもらえたりと、大盛況の裏に涙ぐましい努力がうかがえる。
個人的には、日本ではまだ「eスポーツが文化として根付いている」とまでは言えない段階だと思う。しかしこういった努力が続けられていけば、eスポーツが日本を席巻する日も遠くないかもしれない。
次の記事では、個人的に印象的だったゲームを紹介する。