評価: 5点/10点満点 ★★★★★☆☆☆☆☆
概要/あらすじ
認知科学者である苫米地英人が、脳にとって「いい習慣」とは何かということや、いい習慣を身に付けるための方法を紹介している。
レビュー
脳は新しいことにしか興味なし!
ゴールを常に更新していくことの大切さや「脳は新しいことしか興味が無い」といった話は面白かったし、今後、ものごとを考えたり覚えたりするうえで役に立つ情報も含まれている。ただ、戦争や差別、寄付の重要性などについては、本の主題を語るのに必要なことなのか疑問だったし、風呂敷を広げすぎて、本のメッセージがぼやけている印象を受けた。
あと、これが一番気になったけどアティチュード、ハビット、ブリーフシステム、アサンプションなど、カタカナ英語のオンパレードで、かなり読みにくい。「ブリーフシステムとは自我のことですが」という文面があったけど、じゃあ「自我」って書けばいいじゃん……と思った。おそらく、専門的には日本語で説明しきれない概念を包括してるから、あえて英語で表現しているのかなと推測するが、もう少し噛み砕いた日本語で書いた方が、すんなり頭に入ってくる気がした。
やや雑多なので、かいつまんで読むと吉?
最後もまとめの章などはなく、唐突にバッサリと終わっている。1本のストーリーラインに沿った本というより、脳を活性化させるための情報をかき集めたような印象の本だった。興味がある部分だけ、かいつまんで読んでみるのが良いかも。