「12ステップで作る組込みOS自作入門」を買ってやってみた
組込みのOSについて勉強したくなり、今年のゴールデンウィークに「12ステップで作る組込みOS自作入門」を買ってやってみた。この本はネットで調べたところ評判が良く、目次を眺めたら面白そうだったので購入。
内容としてはH8/3069Fマイコン・ボードを対象として、12のSTEPで組込みOSを実際につくりながら学ぶという本。本はAmazonで買ったが、H8/3069Fマイコン・ボードは秋月電子でしか売ってなさそうだったので秋月で購入した。
ゴールデンウィーク中にSTEP6までやってそのあとはスローペースでやってたので完了までに1か月くらいかかったが、実際にボードを動かしながら読み進めるのは楽しかったし、組込みOSならではの話(メモリリソースの制約やリアルタイム性など)についても理解が深まって非常に勉強になった。
ちなみに私は今以下の本を読んでラズパイPico(マイコンはArm Cortex-M)上での組込みOS自作についても勉強中なのだが、OSの起動処理やタスク管理、タスクの同期などの考え方はこの本と共通している部分も多く、サクサク理解して進めることができている。
そういう意味では、この本はH8マイコンを主題にしてはいるが、他のマイコンでOS自作をしたい&組込みのOSについて理解を深めたいという人でも十分勉強になると思う。
環境構築がやや鬼門
組込みOS自作についてここまで詳しく書かれた本はなかなか無いので、貴重かつ素晴らしい本なのだが、ブログやレビューを見ると「環境構築が難しい」という話をチラホラ書かれている。事実、私も実際環境構築にはかなり苦戦した。
そこで、参考までに私が環境構築した時のメモを残しておこうと思う。この記事でまとめて書こうと思ったのだが、かなり長くなりそうだったので断念。ある程度トピックごとにまとめたら別の記事として書いて、このページにリンクをぶら下げていく形にしようと思う。
環境構築メモ
手持ちのUSB – シリアル変換ケーブルとボード(Flashというより?または書き込みツール?)の相性が悪くて、書き込みエラーが出たときの記事↓ 結局別のUSB – シリアル変換ケーブルを買った…。
H8/3069Fマイコン・ボードのFlashにFlash Development Toolkitで書き込もうとしてエラーが出た
Windows上でのクロス開発環境構築については以下を参照。