【本の感想】古代マヤ・アステカ不可思議大全 芝崎みゆき

投稿日:2018年1月12日
最終更新日:2021年3月14日

満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆

概要/あらすじ

16世紀にスペイン人が来るまで、ほかの大陸の影響を受けない文明を持っていたアメリカ大陸。マヤ、アステカをはじめとしたこれらの文明領域をメソアメリカと呼ぶ。そんなユニークなメソアメリカの文明を、この本では手描きの絵と文章で紹介している。

 

感想

メキシコに旅行で行く前に、歴史を勉強しようと思って読んだ本。まず本を開いて手描きの文章と絵にびっくり。これ読みにくいんじゃないか……と最初は思ったけど、字は綺麗だし絵も味がある。なにより作者のメソアメリカへの情熱と愛が感じられ、こちらも熱を持って読むことができた。

本のタイトルのマヤ・アステカだけではなく、オルメカやテオティワカンといった文明もカバーしているのが嬉しい。内容は学術書のように小難しい表現ではなく、軽~いノリで書いてあるので非常に読みやすい。ページ数はそこそこあるがサクサク読むことができた。

ただ、さっきの話と逆説的になるけど軽いノリで書かれているが故に、厳密性に欠ける内容もある。メソアメリカの雰囲気をつかむには良いが、全てを鵜呑みにするとちょっとマズそう。あと、手描きの絵は味があるが、たまにわかりにくくて「ん?」っとなる部分もあったかな。

……と、文句も言ったがメソアメリカの雰囲気をサクッと知るにはもってこいの本。中米に旅行する機会があるなら、読んでおけばより旅行を楽しめると思う。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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