【展示会】2015 国際ロボット展 (iREX 2015) 産業用ロボットゾーン編(前半)

投稿日:2015年12月6日
最終更新日:2018年10月25日

12/5の土曜日に、東京ビッグサイトで開催された国際ロボット展に行ってきました。技術系の展示会って平日開催が多いので、土曜日にやってるのは会社員には嬉しい。入り口はこんな感じ。

産業ロボットゾーンとサービスロボットゾーンで展示ホールが分かれている。今回は、産業ロボットゾーンで個人的に面白いと思った展示を、何点か紹介したいと思う。
※以下の写真は、許可を取った上で撮影したものです。

DENSO

DENSOさんのブースはかなり大きかった。やはりロボットに強い会社だけある。こちらは2台のロボット(アーム)に協調して作業をさせるシステムの展示↓

今まではロボットに片方ずつプログラムを入力して動きを微調整し、協調する動作を行わせていた。こちらの展示のソフトウェアを両方のロボットに入れれば、二台のロボットをひとつのプログラムで制御できるようになり、協調動作の精度や安全性が増す。仕組みとしては、片方のロボットをマスター、もう片方をスレーブとして、マスターが自分自身とスレーブの両方の制御を行うようにしているということらしい。こちらはラインに既に導入された既存のロボットでも、対応機種ソフトウェアアップデートすれば使用できるとのこと。

株式会社技研システック

こちらは、2D変位センサで高さ情報を利用して部品のピッキングを行う技術の展示↓

従来はパターンマッチングで部品を検知してピッキングしていたが、ゴムのような柔らかい素材だと変形してしまい、たまにピッキングに失敗することがあったということだった。そこで2D変位センサを利用して高さ情報を使うことで、部品がある位置をもらさず検知し(どんな形でも部品がそこにあれば、高さのピークは検出されるので)、ピッキングの成功率が増したとのこと。また、変形する部品でなくても、同じ形だけども高さが違うような部品のピッキングにも向いている。

株式会社マックシステムズ

こちらも部品のピッキング技術の展示。

流れてくる部品をピッキングするシステムだが、カメラで流れてくるラインの様子を監視している。そして部品の重なりが検知(たしかパターンマッチングで検知してたと思う)されたら、振動を与えて重なった部品をバラすというシステム。写真だとわかりにくいが、部品の下の白い部分が「ドンッ」と振動して部品がバラける。振動でバラすという発想が面白い。

川田テクノロジーズ株式会社

様々な作業に対応できる汎用ロボット「NEXTAGE」の展示が目を引いた↓(写真に指写っちゃった・・・笑)

技術の素晴らしさもちろんだが、見た目からして多くの人が想像する「ロボット」という感じで、子供も多く来てた。頭部のカメラで、主に作業全体の工程や作業場の部品やスイッチの位置関係を管理している。例えば、写真の右側に緑のランプがあるが、これは作業工程が進むと異なるランプが点灯するようになっており、それを頭部のカメラで捉えて次の工程に進む。ボタンや部品など、作業場の配置関係は、写真の中にある丸いマーカーで把握している。また、両方の腕部の先端にもカメラがついている。これは主にピッキングなどの作業に使うカメラで、パターンマッチングなどを使用して部品やボタンを検知している。

OptoForce

ハンガリーにあるセンサーの会社で、6軸センサを展示していた。ブースの説明員が外国人の方だったが、日本語が上手だった。(ただ、みんな敬遠してしまうのかお客さんが少なく、すこし退屈そうだったが・・・)


センサーを展示するだけでは目を引きにくいからか、センサーで操作できる簡単なゲームを用意していたのが面白かった(笑)外国企業のブースは、急ごしらえのポスター貼っただけ、というやる気の無いブースも結構あった。せっかく日本に来て技術の宣伝をするのだから、OptoForceさんのように目を引くために工夫をするのは大切なのかなと思った。
実際、私もこのゲームの展示が目に留まって足を止めたので。

長くなりそうなので、続きはまた明日にでもアップしたいと思う。

2015/12/7追記
続きアップしました


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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