前回に引き続いて、CEATECレポート。今回はLifestyle & Society Stage編。
富士通
大手だけあってさすがにブースがでかい。ICT技術で野菜作るソリューションの展示は結構人がいた。どんなものかはよく知らない(笑)
指輪型のウェアラブルデバイスが注目を集めていた。やけにプロモーションビデオがかっこよかったのが印象的(笑)工場での点検作業などに使われるのを想定しているらしい。
ウェアラブルって色々なブースで乱立しているが、用途は大体、健康管理や作業支援。こうなるとアプリケーションの使い勝手の勝負になってくるのだろうか。ウェアラブルの腕時計もイマイチ流行っていないので、ウェアラブルデバイス自体浸透するまでに時間がかかりそうな気もする。こっちは映像に人間の目にはわからない信号を埋め込み、それをスマホで読み込むことで、Webページ等にジャンプする仕組み。
映像に情報を付加する展示もチラホラと色々な場所で見られた。
Panasonic
あまりブースは見てませんでしたが、気になるものを発見。カメラについているのは、ATOMOSが誇るNINJA ASSASSIN。
4Kで動画を取るデモで、インターフェースはHDMI。ちなみにモニターも接続されている。やはり4K動画を取るときには、ある程度大きな画面で見ないとピント合わせが難しいらしい。ピーク検出も、いつでも完璧なものではないし・・・とはいえ、コンスーマー向けのカメラにもいよいよ4Kが浸透してきたかなって感じがする。
東洋電機
どっかで見たことあるなぁ、と思ったら以前NHKの放送技術展で見た水中伝送装置だった。
こちらの会社が技術協力していたんですな。指向性の問題で、送信機と受信機の角度をきっちり合わせないと通信できないみたいだが、10度程度はズレてもOKのようだ。他にも赤外線の伝送装置や音波を使用したモニタリングシステムなど、伝送やセンシングに強みがあるようだ。
広島テレビ放送
今回のCEATECの中でも特に印象的だった展示。飲食店や住宅メーカー向けに、webブラウザ?で360度見回したり、移動したりできるコンテンツの展示。
そしてここがテレビ局のノウハウをフル活用して、撮影からコンテンツの作成までを全て自分達で請け負って、納品するということ。今、テレビ局も新しいことをやろうと色々と模索しているようだが、こういうビジネスもひとつの道だなと感じた。テレビ局が持つ撮影、編集の技術もしっかり活かせるので。(テレビ局だけでなくプロダクションも関わってくるとは思うた)値段は案件によってかなり違ってくるようだが、最近の案件だと200万円くらいで受けたとのこと。それとブースでモミジ饅頭配ってた!久々に食べたが、やはり美味しい。
超臨場感テレワークワークグループ
企業と大学が連携して、自宅や遠隔地などでの勤務を支援するテレワークの技術開発を行っているワークグループ。
大学の心理学の先生が評価に関わって、定量的に操作性などを評価しようとしているのが印象的だった。こういうのって結構つくってみました、にとどまっちゃったりするので、数値的に評価するのは大事だと思う。在宅ワークはあまり日本の文化に馴染まない気もするが、異なる企業間が一緒に仕事を進めるときにはいいかもしれない。
中京テレビ放送・シャープ
思わぬところでOculus Riftを初体験した(笑)サッカースタジアムで撮影した映像をもとにUnityでシステムをつくり、自分がサッカー場にいるように周りを見回したり、コントローラで歩いたりもできる。あとスーファミのコントローラを使っていたのが個人的にポイント高い!(笑)
Oculusの視野角は広く、没入感はかなりあった。重さは思ったより軽かったが、ずっと付けていられるかと聞かれると「う~ん・・・」って感じ。展示としては面白かったが、これを今後どういう風に使っていくかはイメージが湧かなかった。(聞いておけばよかった・・・)ちなみにOculus Riftを使った展示は注目度が高く、他の企業の展示でも大盛況だった。
関西テレビ
ハイブリッドキャストを競馬放送に利用した展示。中継の途中でオッズを確認したり、パドックの様子を自分の見たいタイミングで見ることができる。
また、レース中にも順位など表示されて、競馬やる人にはかなり使いやすそう。ハイブリッドキャストの応用例についてはあまりちゃんと考えたことが無かったので、良い発見になった。競馬に限らず、スポーツ中継との親和性は高そう。
構造計画研究所
まず、会社名がかっこいいと思った(笑)。実際に見たのは、ドローンを複数飛ばし、ドローン間で通信を中継することで遠隔地まで情報を届ける技術の展示。
ただ中継しているわけではなく、お互いの位置情報を交換してアンテナを制御し、通信相手のドローンの方向に向けることで通信を安定させる。ドローンの機動性を活かした発想で、なるほど、と思わされた。映像等の伝送だけでなく、危険な地帯のデータ収集などにも役立ちそう。理論的には何台でも中継できるが、台数を増やすと通信の問題よりドローンの保守性のほうが問題になるようだ。
デンソー
デンソーさんのお家芸といえばQRコードだが、新しいタイプのQRコードが提案されてました。地図情報からQRコードを作成するが、そのときに真ん中に地図そのものを埋め込む。観光地のマップや飲食店のパンフレットに向いていそう。
それとワインセラーとワインセーバーつくっててビックリした(笑)
以前は自動車部品メーカーのイメージが非常に強かったが、最近は色々なことにトライしてる会社というイメージ。次回はラストのNext Inovation Area編。