【映画感想】戦争映画なのに戦争反対? – 「タイガーランド Tigerland (2000)」

投稿日:2018年12月23日
最終更新日:2021年3月14日

満足度: 5点/10点満点 ★★★★★☆☆☆☆☆

(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)

あらすじ

ベトナム戦争が泥沼化した1971年。小説家志望の志願兵パクストンは、軍規を利用して何人もの新兵を除隊させた問題児・ボズと出会う。ボズは優秀な能力を持ちながらも、戦争に対する反感から上官に平然と反抗していた。パクストンは彼に好意を抱くが、彼を良く思わないものもいた。そして最後の訓練地・タイガーランドで事件は起きる。

 

感想

戦争映画だけど戦争を描かない、という点に関して、変わり種の戦争映画だと言える。ただ、以前観た「ジャーヘッド」もそんな感じだったので(公開はタイガーランドの方が先だが)個人的には、そこまで目新しさは感じなかったかな。

印象的だったのは、ボズの上官に対する態度。「軍隊においては上官は絶対なので、命令に背くなんてことはありえない」という先入観を持っていたので、ボズの態度は新鮮だった。リアリティがあるかどうかはわからないが、特に不自然には感じず、戦争に対するボズの素直な姿勢には共感できた。

ただ、結末を観て少し拍子抜けした。ボズがなぜああいう心変わりをしたのかイマイチつかめなかったし、戦争に反対するスタンスの映画かと思ってみていたら手のひらを返されたように感じて、自分の中で落としどころが見つからなかった。上官との駆け引きや、模擬戦の緊張感など、しっかりドキドキ出来て楽しめる場面はあったものの、メッセージがつかめない映画という印象だった。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください