【映画の感想】「アイリッシュマン The Irishman(2019)」- 闇社会を生き抜いた男の生き様を淡々と描く

投稿日:2019年12月27日
最終更新日:2019年12月27日

満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆

アイリッシュマン(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

レビュー

※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています

裏社会を生きた男の人生を淡々と描く

ロバート・デニーロ演じるアイルランド系の殺し屋であるフランクが、アメリカの裏社会を生き抜くさまを淡々と描いた映画。ど派手なアクションや豪華なCGは無いが、ひとつひとつのシーンに緊迫感がある。

フランクは殺し屋だが、この手の映画にありがちな冷酷な殺人マシーンではなく、怒りっぽいところもあり娘との関係に悩む父親らしさもある非常に人間くさい人物として描かれている。だからこそ非日常的な世界を生きるフランクに共感できるし、映画の世界に入っていけるように感じた。

華やかな銃撃戦で散るでもなく世界を驚かす大悪党になるでもなく、哀愁漂う老後の生活までしっかり描かれているところに「人生」を感じる。まさに一人の男の人生を体当たりで映画にしたような作品だった。

あと作中にちょこっと出てくるゴッドファーザーリスペクトは思わずニヤッとしてしまった(笑) ファンの人はぜひ探してみてほしい。探すまでもなくわかると思うけど。

 

いぶし銀の演技とリアリティのある展開

殺し屋を演じるデニーロの渋くてクールな演技はもちろん、アル・パチーノやジョー・ペシなど、いぶし銀のベテラン俳優が脇を固めているのがとても印象的。フレッシュさは無いものの(笑)、このキャストのおかげでリアリティのあるヒューマンドラマになっている。

フランクやジミーホッファは実在した人物だし、ケネディ暗殺など歴史の重要事件と絡まったストーリーも、ドキュメンタリー映画を観ているようなリアリティを感じさせてくれる。

私はNHKの「その時歴史は動いた」とか「映像の世紀」とか好きなタイプなので、この映画のリアリティある歴史描写は私の好みにすごくハマっていた。

 

長丁場だがマイペースに楽しめる

内容的には最初から最後まで楽しく観ることができたのだが、やはり3時間30分は長い…。でも少しずつ観ることができるのがNetflixの良いところ。合間に休憩を入れながら最後まで鑑賞した。

アカデミー賞を受賞した「Roma」しかり、最近のNetflixの作品には目を見張るものがあるので、今後もちょくちょく話題作をチェックしていきたい。

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投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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