満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
あらすじ
無人島に流れ着いたハンク。絶望し、自死しようとしたまさにそのとき、浜辺に死体が打ち上げられる。奇妙な死体は驚いたことにしゃべりだし、メニーと名乗った。メニ―は体内にため込まれた雨水や男性器の方位磁針機能により、ハンクを助ける。
二人は故郷を目指してサバイバル生活を生き抜いていくのだが…。
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
設定の妙とラドクリフのシュールな演技が光る!
スイス・アーミー・ナイフのような多機能を乗った死体・メニーを駆使して無人島での過酷な生活を生き抜くという、頭がおかしいとしか思えないストーリー。
メニ―の多機能っぷりにはいちいち笑ってしまうのだが、ダニエル・ラドクリフのくそ真面目な演技があってこそ、シュールで笑えたんだと思う。俳優として成功をつかみながら、こんな頭おかしい役に挑戦する役者魂には頭が下がる。
とってもバカバカしいけど何だか泣ける
基本的には下品でバカバカしい描写が多い。だが、子供のように純朴なメニ―の言葉や、二人の友情にはハッとさせられることがあり、何となくジーンと来ることもしばしば。最後のシーンも不覚にも感動してしまった。
バカバカしさと感動を混ぜこぜにしてぶつけられるので、観ていてとっても不思議な気持ちになる映画。新感覚のロードムービーといっても過言ではない。
絵づらは汚いが体当たりの演技に感動できる
内容が内容だけに、絵づらが汚い場面が結構あり、観る人は多少選ぶかもしれない。私も食事しながら観始めたのだが「これは無理だ」と思って食事をあきらめ、食後に観ることにした。ただ、下ネタや汚いネタに少々の免疫があればきっと笑えるし、主演の2人の体当たりの演技に感動すら覚えるだろう。
予告編を観て少しでも「面白そう」と思ったらチャレンジしてみてほしい。