【映画の感想】「パージ The Purge(2013)」- この日ばかりは犯罪が合法に…とある家族の一夜の悪夢

投稿日:2020年4月21日
最終更新日:2021年3月14日

満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆

レビュー

※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています

一夜限りは殺人含む犯罪が合法に!怖すぎる設定

経済が崩壊した後のアメリカ。「新しいアメリカ建国の父たち」を名乗る集団が全体主義的な統治を行い、彼らは1年に1回、すべての犯罪が合法化される夜「パージ」をつくった。

ロサンゼルス近郊の高級住宅街に住むサンディン一家は、パージ中に逃げてきた男をかくまったために怪しい仮面の男たちの襲撃を受けることになる…というお話。

一晩だけ殺人も含めて犯罪が合法になるという設定が斬新だし、描き方もリアリティがあって恐ろしい。ちなみにpurgeは「粛清する」といった意味。

 

安全地帯を侵された恐怖

シェルターで完全に防御した安全自体をジワジワと侵されていく過程を見てると焦燥感を煽られて、なんだかソワソワしてきてしまう。

単純に化物や殺人鬼が現れるホラー映画とは別の雰囲気の怖さを感じる映画だった。

Amazonのレビューを見ると、少年の行動にフラストレーションを募らせた人も多いみたいだけど、個人的には子供の素直な気持ちでやったことだし、そこまで違和感は無かったかなと。あれが無いと映画も進まないし…笑

 

安全地帯を侵された恐怖

襲撃者たちの仮面などはちょっとチープだし「こういうの被せとけば怖いだろ」という安直さを感じないことも無いが、そのあたりはB級映画的な要素として割り切れば特に気にはならない。

人間の汚い部分をストレートかつシンプルに表現しているのも、妙な潔さを感じる。

映画の時間も短いし、サクッと観て楽しむことができる映画だった。

 


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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