【映画】「ディパーテッド The Departed (2006)」- 警察とマフィア、それぞれが送り込んだ”ネズミ”を巡る顛末

投稿日:2020年10月19日
最終更新日:2021年3月14日

満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆

レビュー

※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています

インファナル・アフェアのリメイク作品なのだが

大ヒットした香港映画「インファナル・アフェア」をマーティン・スコセッシがリメイクした作品。実は私はインファナル・アフェアはタイトルは知っているものの、観たことは無い。また、ディパーテッドがインファナル・アフェアのリメイクだということも知らない状態で映画を観たため、ストーリー展開なども先がわからずドキドキしながら観ることもできた。

ひょっとしたらインファナル・アフェアを観たことがある人より、私と同じように観たこと無い人の方が新鮮な気持ちで楽しめるかもしれない。

 

二重のだまし合いは先が読めない展開の連続

内容としてはマフィアに潜入した警官、警察に潜入したマフィアの2人を中心に、警察とマフィアの戦いを描いているのだが、これがとてもドキドキする。映画をみている観客は、誰が組織に入り込んだ「ネズミ」なのかわかっている状態で警察・マフィアで炙り出しが進む様子を見ていくことになるのだが、「ヤバい!ばれる!」といちいち共感してハラハラしてしまう。

また、ネタバレになるので詳しくは書かないが、勘が悪い私には想像できない展開が終盤に畳みかけてきて「え、そうだったの!?」「え、そっちも!?」と、声が出そうになってしまった。

マフィアと警察の両方にスパイが潜入している状態なので、どちらか片方にスパイが潜入する映画よりドキドキするシーンも2倍あり、テンポよく展開していくので2時間半ドキドキしっぱなしで観ることができた。

 

結末は哀愁を感じる

結末は賛否両論あるようだが、個人的には諸行無常というか因果応報というか、哀愁を感じる終わり方で私は好きだった。ただ、勧善懲悪の構図が好きな人にはあまり納得感が無いかもしれない。

映画の時間は2時間半と長く、内容的にもシリアスな展開の映画なので気楽に観られる映画ではないが、ドキドキするサスペンスが好きな人なら楽しめると思う。

また、レオナルド・ディカプリオやマット・デイモンの鬼気迫る演技も素晴らしいので、俳優さんのファンも楽しめるはず。ただしマーク・ウォールバーグは重要な役柄ではあるが出番が少なめなので、マーク・ウォールドバーグファンには少し物足りないかも。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください