【映画感想】「ブレードランナー Blade Runner (1982)」 – 冷たく雑多な近未来……サイバーパンクの代表作

投稿日:2019年6月22日
最終更新日:2019年6月22日

満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆

ブレードランナー ファイナル・カット(字幕版)

あらすじ

2019年、惑星移住が可能になった未来の世界。宇宙開拓の最前線では、レプリカントと呼ばれる人造人間が過酷な奴隷労働や戦闘に従事していた。そんななか、レプリカントが人間を殺害し、スペースシャトルを奪って地球に侵入する。レプリカント専門の捜査官「ブレードランナー」であるデッカードは追跡を開始する。その中で、彼はレプリカントの製造元・タイレル社でレイチェルという美しいレプリカントに会い、心を通わせていく。

 

レビュー

冷く退廃的な近未来の世界観に惹きつけられる

熱狂的なファンが多いと聞くSF映画。Amazonで配信されていたので観てみた。冷たい雰囲気が漂う近未来都市は、どこか妖しげな雰囲気があるけど美しく、惹きつけられる。まさにこれこそサイバーパンク! といった雰囲気で、コアなファンがいるのも頷ける。

街並みやCGのひとつひとつにもこだわりを感じるし、今見てもチープな感じはしない。ただ、人物のファッションに関しては「何その髪型?その服もどこで売ってんの?」とツッコミを入れたくなる部分もあるが、それもまた近未来の街に雰囲気にあっていて、味があるとも言える…かも。

 

謎の日本押し?

この作品では、ちょくちょく日本語や日本の広告が登場する。ひときわ目を引くのが、近未来の街なかの巨大スクリーンにでかでかと映し出された、おしろい姿の芸者が宣伝している「強力わかもと」という薬の広告。こちらは実在している製品だが、なんと無許可で使われていて、販売元の製品会社が映画を見てビックリした、なんていうエピソードもある。

ネットで調べたところ、監督のリドリースコットが日本を訪れた時に見た、新宿の歌舞伎町の影響を受けてこういうテイストになっているとのこと。どんな形であれ、自国の文化が映画に登場するのは何となく嬉しい気分になる。

 

ハードボイルドでメッセージ性のあるストーリー

ハリソンフォード演じるデッカードはどこまでもハードボイルドで、仕草のひとつひとつがクールでかっこいい。話のテンポも良いし「地球に潜入したレプリカントを探す」というストーリー自体はシンプルでわかりやすいので、SF映画が好きな人なら問題なく楽しめると思う。また、「アンドロイドの心」というテーマは奥深く、近未来の予測や警鐘にも感じられて、いろいろと想像を膨らませる余地がある映画になっている。

 

原作

ちなみに、ブレードランナーの原作は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (Do Androids Dream of Electric Sheep?)」という小説で、こちらも映画に負けず劣らずSF小説の金字塔として知られている。映画を観て興味を持ったら読んでみて、映画との違いを楽しむのもアリかも。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

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投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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