【映画】「アド・アストラ Ad Astra(2019)」 – 伝説になった父を探して深宇宙を突き進むロマンあるSF映画

投稿日:2019年10月16日
最終更新日:2021年3月14日

満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆

レビュー

※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています

美しく穏やかな深宇宙を淡々と流れるストーリー

英雄的な父を持つブラピ演じるロイ・マクブライド。深宇宙で起きた異常と亡くなったはずの父からのメッセージ。ストーリーはとてもロマンと謎にあふれており、宇宙好きの私はすんなり映画の世界観に入っていけた。

作中は激しい展開のシーンもあるが、基本的には美しい風景が淡々と流れていき、どこかミステリアスな雰囲気が漂う映画。青を基調にした暗めの画づくりも、作品の少し陰鬱な雰囲気に合っていて美しい。

 

数十年後を想像させるリアリティのある近未来も魅力的

この作品の面白さは、数十年後に実現していそうな絶妙な技術描写。飛行機のようにキャビンアテンダントが乗った惑星間ロケットや、月に出没する略奪強盗。火星で生まれた人々など、現実とかけ離れすぎていない未来像が描かれている。

現代とは全く異なる未来像を描く映画も楽しいが、こういうリアリティある宇宙観を持つも色々と想像が膨らんで良いなぁと思った。

 

展開はスリリングで気になるのだが…

映画の時間は2時間と標準的だし、スリリングな展開もちりばめられていて退屈はしない。いろいろな人たちの思惑が絡み合うストーリーも、先が気になって楽しく観ることができた。…のだが、穏やかなBGMと暗めの画づくりのせいか、どうも眠たくなる(笑)

個人的にはこの淡々とした雰囲気は好きなんだけど、人によっては退屈に感じるかも。ど派手で戦闘シーンにあふれたSF映画が好きな人には向かないかもしれないが、リアリティがあり静かな雰囲気の映画が好きな人ならきっと楽しめるはず。

 


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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