【映画感想】「アリー/ スター誕生 A Star Is Born (2018)」 – 紆余曲折の深みあるサクセスストーリー

投稿日:2019年4月4日
最終更新日:2021年3月14日

満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆

あらすじ

カントリー歌手として名声を得たが、酒におぼれる生活を送っていたジャクソン・メイン。カリフォルニアでのライブの後に立ち寄ったバーでパフォーマンスを行っていた女性・アリーに心を奪われる。ジャクソンはアリーの才能を見出し、自分のツアーに帯同させてデュエットも披露する。

敏腕プロデューサーの目に留まったアリーは、メジャーデビューを果たして一流のアーティストへと成長していきながら、ジャクソンとの絆も一層深めていく。しかしジャクソンの酒への依存は日に日にひどくなり、やがて……。

 

突き抜けたサクセスストーリーと歌唱力

第一印象としては、突き抜けたご都合主義ストーリー。……と書くと悪く見えるかもしれないが、細かいことは放っておいてスター街道を爆進するアリーの生きざまを見ろ!という開き直りを感じて、これはこれでありかなと。

宣伝でも使われていたが、序盤のステージの歌唱力は圧倒的な迫力で、非常に惹き付けられるものがあった。レディ・ガガの演技は思ったより(良い意味で)素朴で、等身大の女性をうまく演じており、普通の女性がスターに駆け上がる役にうってつけだと思った。

 

深みはあるが、やや共感しづらい

サクセスストーリーと言ってもそこまで単純明快な話ではなく、有名になったからこその苦悩や葛藤も描かれていて、薄っぺらい話にはなっていない。

ただ、少し展開が急な印象があって、ストーリーに入り込めなかった感じはあったかも。二人の恋も、最初から急展開でセレブリティの恋愛に発展したので、遠い世界の話に思えて共感しにくかったのも事実。

 

好みの別れる結末だが感動はできる

そして終盤の展開が……あんまり詳しくは書かないが、賛否両論ありそう。個人的には序盤の雰囲気のまま終わってほしかったかな。とかいいつつラストシーンではしっかり感動できてウルッときた。

とはいえ、音楽シーンではさすがの歌唱力なので、レディ・ガガのファンはもちろん、そうじゃない音楽・映画ファンも十分に楽しめる映画だと思う。

 


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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