満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆
あらすじ
カントリー歌手として名声を得たが、酒におぼれる生活を送っていたジャクソン・メイン。カリフォルニアでのライブの後に立ち寄ったバーでパフォーマンスを行っていた女性・アリーに心を奪われる。ジャクソンはアリーの才能を見出し、自分のツアーに帯同させてデュエットも披露する。
敏腕プロデューサーの目に留まったアリーは、メジャーデビューを果たして一流のアーティストへと成長していきながら、ジャクソンとの絆も一層深めていく。しかしジャクソンの酒への依存は日に日にひどくなり、やがて……。
突き抜けたサクセスストーリーと歌唱力
第一印象としては、突き抜けたご都合主義ストーリー。……と書くと悪く見えるかもしれないが、細かいことは放っておいてスター街道を爆進するアリーの生きざまを見ろ!という開き直りを感じて、これはこれでありかなと。
宣伝でも使われていたが、序盤のステージの歌唱力は圧倒的な迫力で、非常に惹き付けられるものがあった。レディ・ガガの演技は思ったより(良い意味で)素朴で、等身大の女性をうまく演じており、普通の女性がスターに駆け上がる役にうってつけだと思った。
深みはあるが、やや共感しづらい
サクセスストーリーと言ってもそこまで単純明快な話ではなく、有名になったからこその苦悩や葛藤も描かれていて、薄っぺらい話にはなっていない。
ただ、少し展開が急な印象があって、ストーリーに入り込めなかった感じはあったかも。二人の恋も、最初から急展開でセレブリティの恋愛に発展したので、遠い世界の話に思えて共感しにくかったのも事実。
好みの別れる結末だが感動はできる
そして終盤の展開が……あんまり詳しくは書かないが、賛否両論ありそう。個人的には序盤の雰囲気のまま終わってほしかったかな。とかいいつつラストシーンではしっかり感動できてウルッときた。
とはいえ、音楽シーンではさすがの歌唱力なので、レディ・ガガのファンはもちろん、そうじゃない音楽・映画ファンも十分に楽しめる映画だと思う。