Jetson Nanoで遊ぼう3:Jetson Nanoをモニター無しのHeadlessで使う(micro USB経由でTera Termで操作)

投稿日:2023年11月4日
最終更新日:2023年11月4日

Jetson NanoをHeadlessで使う

前回Jetson Nanoを起動して初期設定を行ったが、毎回Jetson NanoにHDMIモニターやマウス、キーボードを接続するのはなかなかに面倒くさい。ということで、今回はJetson NanoをHeadless(HDMIモニター無し)で使ってみたいと思う。

Headless化の方法は色々あるのだが、今回は一番お手軽にできそうなmicro USB経由で開発用PCからシリアルコンソールでアクセスする方法を試してみる。

ちなみに、micro USB経由でHeadlessで通信をする場合は、電源はDCジャックに接続して電力供給する必要がある。DCジャックを接続する方法は前回の記事を参照。

Jetson Nanoで遊ぼう2:Jetson Nanoをセットアップして起動する

 

開発環境

開発用PC:Windows 10

Jetson Nano Development kit 4GB B01

シリアルターミナル:Tera Term

 

Jetson Nanoの接続

前回既にセットアップは完了したので、基本的にはmicro USBケーブルでPCとJetson Nanoをつなぐだけ。セットアップもHeadlessでやりたいなら、以下の公式チュートリアルを参照。

https://developer.nvidia.com/embedded/learn/get-started-jetson-nano-devkit#setup-headless

以下がHeadlessの時の接続写真。USBと電源しか接続してないので、前回モニターに接続したときと比べてかなりスッキリ。

 

Tera Temから操作する

NVIDIAの手順のページではシリアルコンソールソフトとしてPuTTYが紹介されているが、私はTera Termの方が使い慣れているので、Tera Termで接続してみる。

Jetson NanoをUSBで開発用PCと接続したら、Tera Termを起動して、COM portを選択する(Windows PCならUSBで接続したら自動的に選択できるようになるはず)

Tera Termを起動したら、設定→シリアルポートから以下のように設定。

接続したら、スペースキーを押せばユーザー名とパスワードを入力できるはずなので、入力すると…

Ubuntuが起動した!ということで無事にHeadlessで接続できた。

ところで、Jetson NanoはEthernetのコネクタがあるので有線LANでネットワーク接続できるのだが、Wi-Fi USBドングルを挿して設定をすれば無線LANでも接続できる。

Jetson Nanoにいちいち有線LANをつなぐのは面倒なので、次回は手持ちのWi-Fi USBドングルを使ってJetson Nanoのネットワーク通信を開通させたいと思う。ついでに、packageのupdateや最低限のセキュリティ対策もやっておく。

※Jetson NanoにはM.2の無線モジュールを接続することもできる。M.2での通信の方がUSBドングルを使った通信より速度も速いのだが、取り付けるために一度ヒートシンクを外す必要がある。高速な無線通信が必要でなければWi-Fi USBドングルを使って通信した方が手軽だと思う。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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