満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
落ちぶれた元ロデオ名手の老人と少年の物語
かつてロデオで名をはせたマイク・マイロ(クリント・イーストウッド)だったが、落馬事故をきっかけに落ちぶれ、ひとり孤独に暮らしていた。ある日、マイクは恩がある元雇い主から、メキシコにいる女性との間にできた息子のラフォを連れてくるように依頼される。
ひとりメキシコへと渡り、不良少年となったラフォに手を焼きながらも連れ出すことに成功したマイクだったが、母親が仕向けた追手が彼らを追ってきていた…という話。
公開当初、タイトルが印象的だったので気になっていた映画。Netflixで配信が始まっていたので鑑賞。
少年と老人の掛け合いは微笑ましくイーストウッドの演技には敬服するが
マイクが迎えにいった少年はなかなかのクソガキで、イーストウッドとの掛け合いは観ていて微笑ましくもあるし、笑えるシーンもある。一方で母親が仕向けた追手や警察からの逃走などドキドキするシーンもあり、メリハリが効いた展開で楽しく観ることができた。
ただ…90歳を超えてこの役を演じきったイーストウッドにはリスペクトしかないが、やはり歳のせいか動きがスローに感じられたので、メキシコで揉めて相手を殴るシーンとか、動きが激しいシーンでの演技はちょっと違和感があったかも。
あと、ロマンス的な要素もあるのだが、イーストウッドと女性でかなり年齢差があるので「こうなるかな…?」と少し思ってしまった部分もあった。
内容的にはメッセージも込められていそうな感じではあったもののイマイチ私にはピンとこなかったが、時間が104分と短い割には内容が詰まった映画だった。