満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
命を救う医師が人の血を求める吸血鬼に
難病治療の実験のために自分に吸血コウモリの遺伝子を混ぜたら、超人的な能力を持つ吸血鬼になっちゃった!というお話。
ダークな雰囲気でコミカルな描写は無く、最近のスパイダーマンなどとは異なり、シリアスな雰囲気のマーベル映画になっている。ただ、マーベルらしい超人的な能力をつかったド派手な演出、宿敵とのバトルなど、アクションシーンは安定のクオリティだった。
コウモリの遺伝混ぜただけでこれだけ強くなるか?と思わないこともないが、スパイダーマンも同じようなものでそこは触れないでおく笑
命を救う医師なのに、吸血鬼になってしまって人の血を吸わなければ生きていけないという矛盾を抱えた設定も面白い。
アクションは面白かったけど
アクションは楽しかったのだが、内容的には突っ込みどころは多い。マーベル映画にリアリティを求めてもしょうがないが、さすがに羽も無いのにガッツリ物理法則無視して空を自在に飛び回るのは違和感がある。
ラストは「えっ、何でそうなった?」と思ったのが正直なところ。葛藤していた中盤からどういう心境の変化があったか細かい描写が無かったので、唐突さを感じてしまった。続編に繋げるためかもしれないが、ちょっと無理矢理感がある。
もう少し医師である自分、吸血鬼になった自分の葛藤を掘り下げて描けたら、深みのある映画になっていた気がする。まぁアクションは迫力があるし、マーベルファンなら楽しめるかな。