【映画感想】時をかける少女 The Girl Who Leapt Through Time (2006)

投稿日:2018年7月25日
最終更新日:2021年3月14日

満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆

あらすじ

筒井康隆の小説「時をかける少女」のストーリーから約20年後を舞台に次世代の登場人物が繰り広げる物語を描いた作品。

東京の下町で暮らす高校生・真琴(まこと) 、功介(こうすけ) 、転校生の千昭(ちあき) の3人は、騒がしくも楽しい日々を送っていた。そんななか、真琴は理科室で起きたある事件をきっかけに、時間をさかのぼる、「タイムリープ」の能力を手に入れた。

タイムリープを使い、高校生活を満喫する真琴。しかし、自分の腕に謎の数字が浮かび上がっていることに気付き、やがて……。

 

レビュー

※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています

書き込まれた繊細な絵から感じる、爽やかな青春の日常

人物や背景の描写が繊細で美しく、作品全体がみずみずしくて爽やかな雰囲気に包まれている。ストーリーも絵の雰囲気に合っていて、まさに「青春!」という内容だが、SFの要素も入っているのがスパイスになっていて単調で無いのが良い。先が気になる展開だし、テンポも良いので最初から最後まで作品に自然に入っていけた。

 

個性的な登場人物と気になるストーリー

あと、登場人物のキャラクターが良くて、特に主役3人の個性が立っている。
真琴の真っすぐで明るい性格は映画の雰囲気にあっているし、千昭のどこかミステリアスな雰囲気は、物語の後半で活きてくる。功介はやや地味だが、ちょっとやんちゃな真琴と千昭に、落ち着いた性格の功介を絡ませることで、掛け合いのバランスを取れているように感じた。

 

毎年夏に観たくなりそうな映画

ただ、結末に繋がる展開で、少し納得いかなかった点もある。自分がタイムリープすれば他の人のタイムリープも巻き戻されるってのはわかるけど、それがOKなら何でもありになりそうな気が……

とはいえ最後のシーンは普通に感動できたし、映画にぴったりの爽やかな終わり方だとは思った。全体的に、色々な要素が噛み合った完成度の高い映画だなぁと。毎年このシーズンに観たくなる、夏にぴったりの青春映画だった。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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