満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
最初のインタビューが意味深で引き込まれる。トゥルーマンはオフィスで働く普通のサラリーマン。彼はある日を境に、誰かに見られているような違和感を抱く。そして、その感覚はだんだん確信に変わっていく。
感想
こういう視点の映画をあまり見たことがなかったので、新鮮だった。笑える部分もあるんだけど、同時にすごく怖い映画でもある。途中で奥さんがCMを挟んできたリ、セットの裏側が見えちゃったりするのも面白い。
また、物語の真相が最初のインタビューにつながっている構成もうまいな~と感じた。コメディ調に描かれているけど、自分がもしこういう感覚に陥ったら相当怖いと思う。こんなことして批判が少数なわけないだろ!という突っ込み点はあるけど、それを言っちゃうとこの映画は成立しないからそれはまぁ置いておこう。
中盤から急に面白くなり、途中から「どうなるんだろう」という期待感が高まってくる映画。そのぶん、序盤はいまいち物語が見えてなくて退屈だった気もする。あと、後半で総動員で探し始めたり、太陽を昇らせたりするシーンはちょっと雑だったかな。普通だったらまず気付かせないように探すだろうに、大々的にやりすぎというか、簡単に諦めすぎだと感じた。ラストシーンは、まぁ綺麗にまとまっている。その後のトゥルーマンの人生を考えると少し複雑だけど、支えてくれる女性もいるし、そのあたりもポシティブな終わり方。ストーリーが斬新で素晴らしい映画だった。