満足度:★★★★★★☆☆☆☆ 6点/10点満点
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
Facebookをつくったマーク・ザッカーバーグが、Facebookを一大企業にするまでの軌跡を描いた映画。
感想
訴訟とか裏切りとか、思ったよりドロドロしてる映画だった。まず、ザッカーバーグが学生時代からめちゃくちゃ性格曲がってて笑った。でも昔からすごい学生だったんだなぁ。冒頭の彼女とのやりとりをボストン大学の人が見たら怒るだろ絶対。
映画を観る限り、Facebookのコンセプトはもともとハーバードの中でもイケてる奴らからパクったみたい。でも結局は実現するパワーを持ったものが勝者になるっていうのは弱肉強食のアメリカっぽい。
序盤はアイディアをパクったことに対する訴訟にそって、回想シーンで話が進む構成。中盤は共同創業者のエドゥアルド・サベリンが起こした訴訟が中心になる。ビル・ゲイツもそうだけど、アメリカで成功するためには技術力だけじゃなくて、ずるがしこさも必要なのかも。個人的にはスティーブ・ジョブズの相棒のウォズニアックみたいなタイプが一番尊敬できるけど、面白いアイディアがあってもガツガツアピールできないとうまくいかないのかな、とか思ったり。
途中で、被写界深度が低いレンズ?を使って、ミニチュア風の映像をつくっているシーンは映像として面白かった。意図があまりわからなかったけど、ボート部の兄弟を幼稚に映すための演出かな。ちなみに全体的に俳優さんは実物と似てない。
後半はエドゥアルドが不憫で観ててつらくなる展開だった。そそのかしたショーンも最終的にあんなことになっちゃうし、ザッカーバーグ自身も裁判で得したわけでは無く、わりと暗い内容の映画。でも学生寮がステータスになる雰囲気とか、訴訟の終わらせ方とかアメリカの文化がよくわかる映画だった。