【映画感想】ヒトラー ~最期の12日間~ Downfall (2004)

投稿日:2016年12月2日
最終更新日:2021年3月16日

満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆

(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)

あらすじ

第二次世界大戦下、ベルリンはソ連に攻め込まれて陥落寸前。ヒトラーの最期の12日間を描いた映画。

 

感想

俳優がヒトラーに似ていることで有名だけど、側近のヒムラーもかなり似ている。ドイツを完全に悪として描くのではなく、ドイツの中でも市民のために戦った人の様子も描かれている。ベルリン陥落を目前に、将校たちが現実を忘れるように踊り狂うシーンが何とも物悲しい。

某動画サイトのMADで有名な、総統が怒りに震えるシーンは結構序盤で観ることができる。もう完全にヒトラーが弱気になっており、なかなか人間臭いヒトラー像が描かれている。ただ、いくら人間らしさを強調しても大きな過ちを犯してしまったことは確かなので、このヒトラー像をどうとらえるかは難しいところ。ドイツの少年兵や市民の悲劇を観ると悲惨だとは感じるんだけど、ドイツが攻め込んだ国々にもこういう人達はいたことを考えると、安易に善悪の判断はできない。

映画の内容を簡単に言うと、ヒトラーという難しいテーマを、ドイツ側の目線で丁寧に描いている。2時間半と少し長めだが、あまりドイツ側の視点でこの戦争を描いた映画を観たことはなかったので、新鮮に感じた。気軽に観られる映画ではないが、第二次世界大戦に興味がある人は一度観てみると新しい発見があるかもしれない。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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