満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
ポリネシア人は南米から来たという説を実証するため、当時の素材と製法でイカダをつくり、ペルーからポリネシア諸島にわたった実在の考古学者の人生を描いたストーリー。
感想
主人公の幼少期を映して、無鉄砲なキャラクターを見せるオープニングはありがちだけど結構好き。生まれながらの冒険野郎だったんだなぁと。泳げないのにこんな無謀な旅に出たっていうのがすごい。まぁ泳げても海の上で遭難したり、嵐で投げ出されたら結局は死んじゃうから大差ないのかな。ナショナル・ジオグラフィックってこの時代からあるの?と思って調べたら、思ったよりも歴史ある雑誌で驚いた。
海に出るまではそんなに長くなくて、海に出てからが本番。嵐やジンベエザメが出現する部分は迫力があるし、なかなかドキドキした。冷蔵庫販売してたおっさんがミスをしたシーンでは、気まずい空気が伝わってきて、観ていてしんどかった(笑)
意気揚々とした雰囲気と、船が劣化したりサメが出たりするシリアスな雰囲気が交互に訪れるため、緊張感がある。さらっと広島の原爆のことを挟んできたけど、何か意味があったんだろうか。あと映画観てて思ったけど、陸地が見えても着陸するのって難しいんなぁと感心。波の動きが激しくなるし、岩があるので下手すると座礁してしまう。
まぁぼちぼち楽しめたし悪い点も特になかったんだけど、すごく印象に残る映画かというと微妙。でもこれが実際にあった話だと思うと素直に感心するし、海の美しさや怖さが表現された映画だと思う。あと、映画のラストに実在のクルーたちのその後が映し出されるのは良い演出だと思った。