満足度:★★★★★★★☆☆☆ 7点/10点満点
(※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます)
あらすじ
イタリアのローマを表敬訪問した某国の王女が一人でローマ市内に飛び出し、知り合った新聞記者と恋に落ちる様子を描いた映画。
感想
古典映画の勉強のつもりで観てみた。オードリーヘップバーン演じるアン王女が冒頭のシーンで要人との挨拶中、靴を脱いで足を掻くのがお茶目で面白い。このシーンでアン王女のキャラクターがわかる演出はいいなと思った。印象的だったのは「ここはエレベーター?」「……私の部屋だ」のやり取り。60年以上の前の映画だけど、笑いどころはしっかり笑える。
オードリーヘップバーンが今見ても美人だと思えるのもすごい。日本の女優さんもそうだけど、80年代とかより50年代頃の外見の方が綺麗だと感じることがあるのが面白い。やっぱりファッションや化粧は周期的にまわってきてるのかね。映画の描写としては、ローマ街の活気が伝わってきて面白い。コロッセオや、舞踏会のお城などの背景も味があって美しくて良い雰囲気。
少し演技がわざとらしいけども、その部分も楽しむと良いのかもしれない。有名な真実の口のシーンはテンションが上がった。正直、すごく観たかったわけではなく勉強のつもりで観たんだけど、思ったより楽しめた。
ただこういうロマンスって、個人的にはある程度キャラクターに共感しないと感動しないんだけど、時代が古いし、王女の恋愛ってことであまり共感できる感じはない。あと最近のど派手でスタイリッシュな映画に慣れていると、映像に物足りなさを感じる部分はある。それでも、素朴ながら洗練された雰囲気を感じることができる映画だった。