満足度： 5点/10点満点 ★★★★★☆☆☆☆☆
（※結末についてネタバレはありませんが、映画内のいくつかのシーンについて触れてます）
あらすじ
謎の美女の依頼で、彼女の姉妹を助けるために鉄壁の刑務所に潜入するコブラ。しかし、そこに宿敵クリスタルボーイが現れる。
感想
Huluで配信してたので観てみた。いきなり気味が悪い男の高笑いから始まるのが印象的。コブラの声が思ったより渋い……と思ってたらまさかの松崎しげるさんだった。
さすがに30年前のアニメとなると、最近のアニメと雰囲気が違う。近代アートのような絵柄が印象的。声優さんは若干棒読みっぽいが、それも新鮮に感じる。この絵柄だと声優も小慣れている感じよりも、少しくらい棒読みの方が雰囲気にあっているかも、とか思った。
コブラの原作漫画は読んで無いが、「クール」であることを追求した作品なのかなと思う。そういう意味では、この映画では台詞回し等にこだわっている様子はある。しかし原作を知らないとストーリーがイマイチ掴みづらい。コブラが主人公で、クリスタル・ボーイが宿敵ってことは何となくわかるが、他は全然わからない。ただ、話的にはアメコミっぽいので洋画好きの方でも楽しめるかも。コブラの原作者の寺田さんもアメコミの影響を強く受けているらしい。
全体としては、雰囲気や戦闘シーンはクールでスタイリッシュなんだけどイマイチ世界観に入りきれなかった。古いアニメの絵に慣れていないからというのもあるかもしれないが。スノーゴリラがギルドに戦いを挑む部分とか、燃えるシーンはあったが。
個人的には、刑務所の防壁を足で蹴破るコブラの脚力が印象的な映画だった。
