【映画感想】キューブ CUBE (1997)

投稿日:2015年11月25日
最終更新日:2021年3月20日

満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆

あらすじ

警官のクエンティンが目を覚ますと、謎の空間「キューブ」に閉じ込められていた。周辺には、同じく閉じ込められた人間が数人。協力して脱出をはかるが、異常な状況が段々と彼らの精神を蝕み、最後には……。

 

レビュー

※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています

閉ざされた空間の中でのスリルと狂気

子供のときに観て、若干トラウマのシーンもあるが、非常に面白いと思った映画。Huluで配信されていたので、久しぶりに観てみた。

限定された空間の中でお話が進んでいくが、観ている人を飽きさせない展開で、ちゃんとエンターテインメントとして成立しており、かつ極限状態の人間の狂気も描かれている。蛇足だが、最初に「SAW」を観たときにCUBEっぽいなーと思ったが、SAWの監督も影響を受けたという噂を聞いた。

 

観客を引き込む展開と、さりげない主題の切り替わり

まず最初の眼のドアップの印象的なカットから始まって、その後にグロいシーンが入る演出でこの奇妙な世界にぐっと引き込まれる。序盤で脱獄の名人のおっさんが出てくるくだりも、絶望感が煽られて個人的にはいい演出だと思った。

序盤から中盤にかけては、このキューブの謎を追う方が主題になるが、後半になると人の狂気が主題になるシーンも増えていく。その主題の切り替わりが、単純な舞台での映画なのに観る人を飽きない理由のひとつかなと感じた。ラストはあまりスッキリしないが。下手に謎を明かして陳腐になるよりは良いかなとも思う。

 

続編はやや残念だが、一作目だけでも!

ちなみに続編も見たが、そっちは正直微妙。調べたら二作目から監督さんが変わっちゃったみたい。一作目と二作目以降は別物として考えたほうが良さそうだが、この一作目に関しては間違いなく名作といえる映画だと思う。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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