満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
あらすじ
P・T・バーナムは妻と娘たちを幸せにするため、ショービジネスでの成功を誓う。身体的な特徴から、日の目を見ることがなかった人たちにスポットを当てた彼のショーは人気となり、バーナムは成功を手にする。勢いづくバーナムは、イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンドを連れてアメリカに帰還。各地でショーを開催して大成功を収めるのだが、仲間や妻との溝がだんだんと深まっていき……。
メッセージとエンターテイメントの両立
まず、ミュージカルパートのクオリティがかなり高い。歌だけでなく迫力のある映像表現で、ぼーっと眺めているだけでも世界観に引き込まれる。ストーリーもテンポ良く進み、先が気になる展開の連続なので、ミュージカル好きでなくても十分楽しめる。
この映画ではマイノリティの人々に焦点を当てており、メッセージ性はわりと強め。ただ、主人公が善意で「マイノリティの居場所をつくろうよ!」と押し付けるのではなく、金儲けのために利用してたけど結果的に助けてた、という感じなので、あまり押し付けがましくない。メッセージとエンターテインメントを見事に両立させている。
最後は少しモヤモヤ?
ただ、最後の終わり方がちょっとモヤモヤ。何かしらの意図はありそうだが、なんとなく中途半端な終わり方に感じた。メッセージならすでに劇中で十分詰め込まれているし、華やかな映画の最後だけに「これにて終焉!大団円!」って感じで良かった気もするが……。
すべてが高いレベルのゴージャスな映画
とはいえ、映像も歌もストーリーも高いレベルにあり、高評価されているのが頷ける映画だった。今まで私の中のヒュージャック像といえばX-manのウルヴァリンだったが、新しい一面を見られたのも嬉しい。ゴージャスでスカッとする観たい時におすすめの映画。