【映画の感想】「ヴェノム Venom (2018)」- 凶悪だけど人間臭い地球外生命体との奇妙な協力関係が面白い

投稿日:2020年8月25日
最終更新日:2021年3月14日

満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆

レビュー

※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています

地球外生命体に寄生されたダークヒーローが繰り広げるド迫力バトル

地球にやってきたタール状の地球外生命体「シンビオート」に寄生され、強大な力を持つ「ヴェノム」となった主人公のエディが、地球侵略をたくらむ他のシンビオートとの戦いを繰り広げていく映画。

PG12なので人の頭が食われるなど多少は過激かな~と思えるシーンもあるが、オエッとなるほどグロいシーンは無い。変幻自在のエディが体を変化させながら敵をバッタバッタとなぎ倒していく戦闘シーンは迫力があるし、爽快感がある。

 

凶悪だけど人間臭いシンビオートとの共存が面白い

ヌメヌメしていてキバがむき出しのヴェノムの造形はなかなかグロテスクだが、「寄生(虫)」と呼ばれると怒るところなど、やけに人間臭いところがある。何の悪気もなしに人を食ったりする凶悪な面も持ちつつも、エディと協力してたまに喧嘩しながら、敵のシンビオートと戦っていくストーリー展開が面白い。

ヴェノムが正義に目覚めて地球を守る、とかだったらありきたり過ぎて興ざめだったかもしれないが、凶悪な存在のまま人間と共存して戦っていくというストーリーは緊張感があるし、緊張感があるからこそギャグ的なシーンでは落差によって思わずクスッと笑ってしまったりする。

 

深みは無いけど単純明快でわかりやすいストーリー

ストーリーについては特に意表を突かれるようなこともなく、何か深いメッセージを感じることもない。エディに寄生したシンビオートがコロッと寝返っちゃうのも少しご都合主義な感じもする。ただ、ストーリーがシンプルな分、ややこしいことは考えずに気軽に観ることができる。

映画本編の時間も112分と短めなので(エンドロール抜いたら多分もう少し短い)、サクッと爽快な映画を観たいときにはオススメ。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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