満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
未来の人類を救うための戦争
2022年、突如ワールドカップの試合中のフィールドに、2051年から送り込まれた武装した兵士たちが姿を現す。彼らは、未来で「ホワイトスパイク」と呼ばれるエイリアンの攻撃によって人類は壊滅状態であることを告げ、ホワイトスパイクとの戦闘への協力を求める。
世界中で民間人を含めて徴兵が行われ、元軍人で生物学教師のダン・フォレスターも徴兵される。ダンは2051年に送り込まれるが、そこで凄惨な戦闘に巻き込まれることになる…というお話。
Youtubeを観てたらやたらプッシュされていたAmazon Primeオリジナル映画。SF映画は好きなのでさっそく観てみた。
なかなかひどい話だが戦闘シーンは必見
まず、未来の人類(つまり我々の子孫)を救うためとはいえ、そこらへんのおじさんとかおばさんにいきなり銃を持たせて「未来に行ってエイリアンと戦ってこい」と告げて逃げたら懲役刑、という設定がなかなかひどくてディストピア感がある。
未来への転送にしても、エイリアンとの戦闘ならまだしも、事故でたくさん人が死にまくってて「おいおい…」と突っ込みたくなるひどさもある。
ただ、触手をグワングワン振り回してきたり、トゲをビュンビュン飛ばしてくるホワイトファングの造形や機動性は良い感じに気味が悪く、手に汗握る戦闘シーンが繰り広げられる。地上、海、空など様々な領域から襲ってくるホワイトファングとの死闘は迫力があって、頭空っぽにして楽しめる魅力はある。
細かい部分は気になるが
細かい部分を言うと、昨日まで普通の仕事してたおっさんやおばさんが大した訓練も受けてないのに未来でパニックも起こさず、それなりにエイリアンと戦ってたりとか、後半の2022年に戻ってきた後の展開について「最初からそうしてれば良かったのでは…」と思ったりとか、気になる部分は多い。
そのあたりを「映画だから」と割り切れてSFアクションが好きな人であれば、圧倒的な力を持つ地球外生命体との息詰まる戦闘シーンを楽しめる映画だと思う。