満足度: 7点/10点満点 ★★★★★★★☆☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
アフガニスタン紛争の実話を基にした映画
2009年、米軍のロメシャ2等軍曹達はアフガニスタンの重要拠点であるキーティング前哨基地に派遣される。しかしそこは四方を山に囲まれ、敵からの攻撃を受けやすい危険な場所だった。度重なるタリバンの攻撃に対してロメシャたちは懸命に応戦するが、タリバンの攻撃は激しさを増していく…というお話。
Netflixで映画を物色しているときに発見した映画で、アフガニスタン紛争で実際におきた出来事を映画化したとのこと。私は戦争映画が結構好きなので鑑賞した。
戦闘シーンの緊迫感と迫力は圧巻
毎度のことながら私はミリタリー系は詳しくないので、兵器や戦闘がどれだけ現実に近いのかはよくわからないが、銃弾が飛び交う戦場の緊迫感や、死と隣り合わせの兵士たちの緊張感がひしひしと伝わり、とてもリアルに感じられた。
派手な戦闘シーンがメインの映画だとは思うが、戦闘ばかりではなく、指揮官と部下の関係や、兵士がアメリカに残してきた家族への思いなど、兵士の感情的な面も描いているため単調には感じなかった。
面白かったが複雑な気持ちにもなる
戦闘シーンの迫力や戦争の緊迫感が感じられてとても面白かった。面白かったのだが…。この映画に限ったことではないが、現実に基づいた戦争映画で敵味方ともにバタバタ人が亡くなっていくと何とも言えない気分になる。
ラストシーンでは殉職した米軍の方々の写真が紹介される。故人に敬意をはらっての演出だと思うが、ここでも現実を突きつけられたように感じて手放しには楽しめない部分もある。
それでもリアリティある壮絶な戦闘シーンは一見の価値あり。