満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
バカンスで訪れたプライベートビーチでの異常な現象
「シックス・センス」「スプリット」などでお馴染みのM・ナイト・シャマラン監督の最新作。
バカンスのために訪れたビーチで、異常なスピードで時間が流れていくという現象に巻き込まれた家族。急速に子供が成長し、大人は歳老いていく中、生き残りをかけてビーチから脱出方法を模索するという斬新な設定のスリラー映画。
設定からして面白そうだったので、久々に映画館で鑑賞。映画の最初にシャマラン監督本人の映像で「おかえりなさい、映画館に」的なメッセージが添えられていたのが印象的だった。
時間が早く流れるという設定を使った恐ろしい展開の連続
全体的に、時間が早く流れ、子供が大人になり、大人は歳老いていくという設定をうまく使った展開が多かった。ネタバレになるので細かく書かないが「子供が、知識はそのままで体だけ大きくなったらこうなるよね」とか「おっさんがこのスピードで歳老いたらこうなっちゃうよな」とか、納得感がありつつ恐ろしい展開が多い。
一部ショッキングでキツいシーンもあるものの、よくあるビックリ系や殺人鬼系のパニックホラー映画とは異なるタイプの恐怖を感じることができて新鮮だった。
細かい部分は気になるものの
細かいことを言えば、身体的な成長が加速しているならもっといろいろな生理現象(トイレとか抜け毛とか)が加速しそうなものだが、映画として面白い要素だけがピックアップされているので少し不自然さというか、ご都合主義な面は感じた。
ただ、そもそもの設定が奇抜なのでそこまで細かい部分は気にならないし、この不可解なビーチについても最終的にはオチがついており、伏線回収がされているのも良かった。
レビューサイトを見ると評価は微妙だったが、私にとっては新しい恐怖の感覚を覚えた良作のスリラー映画だった。