満足度: 8点/10点満点 ★★★★★★★★☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
オープンワールドのモブキャラが意思を持つ面白いストーリー
私はGTA(グランド・セフト・オート)などのオープンワールドゲームをちょくちょくプレイするのだが「オープンワールドのゲームのモブキャラが意思を持って勝手に動き出したら?」という斬新なテーマの映画。この映画でモブキャラ目線でゲームを見た場合、いかにプレイヤーが横暴で邪悪な存在かということに気づかされた笑
ライアン・レイノルズ演じるガイの演技はコミカルだが、純粋なガイの人柄がにじみ出ていて共感できる。アクションも迫力があるしゲームをテーマにしたストーリー展開はいちいち面白く、ゲームが好きな人ならクスッと笑ってしまうようなシーンがふんだんに盛り込まれている。
また、後半でデュードが出てきたときのメタ的なセリフは個人的なツボにかなりハマって笑ってしまった。ただ、ゲームやプログラミングなどギーク的な要素が強いので、人によっては笑いどころがピンとこないかもしれない。
バランスの取れた欠点の無い良作
オープンワールドのゲームを舞台にした展開は新鮮で、最初から最後まで飽きがこない。ゲームの世界の危機を救うため、終盤にかけて畳みかけるような展開もかなり熱くて、手に汗握るシーンの連続だった。
ラストもとても爽やかな終わり方で、笑い、アクション、友情、ロマンスなどの要素がバランスよく盛り込まれた、欠点の無い良作エンタメ映画という印象だった。まぁ細かい部分で「ん?」と思う部分もあったけど、そこまでリアリティある映画ってわけでもないので個人的には許容範囲かな。
万人が楽しめるかというと微妙かもしれないが、ゲームやプログラミングなどに多少なりとも興味がある人であれば楽しめるはず。