満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
地球に彗星が降ってくるのに…
レオナルド・ディカプリオ演じる天文学者のミンディと大学院生のケイトは巨大な彗星を発見して興奮するが、軌道計算の結果、地球との衝突が免れない事実を知る。大統領に直訴するも静観を決め込まれたためメディア出演を決意したが、メディアにも狂人扱いされる始末。やがて人々も緊急事態に気づくが、彗星の扱いについて議論は紛糾し、アメリカ国内は収拾のつかない事態になる…というお話。
分断されるアメリカや自国第一主義など、アメリカの前トランプ政権を強烈に風刺するような内容ではあったが、バカバカしく笑えるジョークもちりばめられており、あまり政治臭さは感じられない。
アリアナ・グランデ演じるセレブシンガーのおバカな演技や、ディカプリオのダメ男っぷりなど、役者のコミカルな演技も光っておりいちいち笑ってしまった。
風刺とコメディのバランスの良さ
個人的には作中のブラックジョークはツボにはまったし、かなり笑えた。一方で「最後どうなっちゃうんだろう」というドキドキ感もあったし、実際に彗星が落ちてきそうになったらこうなっちゃうのかもなぁという妙なリアリティも感じて、かなり好きな作品だった。エンドロールの後のおまけシーンも馬鹿馬鹿しいが笑えた。
全体的には風刺とコメディのバランスが良くて、メッセージ性はありつつも、しっかりエンターテインメントとして楽しめる映画という印象。最近のディカプリオのコミカルな演技が私は大好きなので、ぜひ今後もこの路線で行ってほしい笑