満足度: 6点/10点満点 ★★★★★★☆☆☆☆
レビュー
※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています
パリの巨大地下墓所の探検で次々と起こる怪奇現象
パリで中世につくられたという世界最大の巨大カタコンベ(地下墓地)に、考古学者率いる一団が調査に向かう。しかし迷路のような地下で迷い、カタコンベの案内人も踏み入れない禁断の領域に入り込んでしまう。カタコンベの深部に向かうにつれて次々と怪奇現象が発生して、やがて…というお話。
パラノーマル・アクティビティのような、一時期流行ったハンディカメラ風の映像のホラー映画で、内容的にはB級映画っぽい雰囲気だった。
カタコンベの不気味さと冒険のドキドキ感
パリの巨大墓所という舞台は非常に不気味で、地下の奥深くに潜っていくというストーリーはなかなか面白くてドキドキした。ハンディカメラ風の映像は自分も一緒に冒険しているような気持ちになれるし、怪奇現象が発生した時の怖さも増幅されるので、ホラー映画との親和性は高い。
内容的には血も出るし人の死を描くような描写もあるが、過度にエグいものは無かったかな~という印象なので、そこまで警戒しなくても大丈夫だと思う。ただしドッキリ的な演出が多いので、そういった演出が苦手な人は注意。
終盤はちょっと陳腐&雑な印象
序盤はカタコンベの不気味さもあり、怖さと冒険のドキドキ感もあったのだが、中盤~終盤にかけてちょっと陳腐に感じる演出も増えてくるため怖さは減衰していく。怖いことは怖いのだが、霊や怪物の怖さというより、ビックリ的な演出でビクッとするような怖さがほとんど。
また、ストーリー的にも考察サイトでも読まないとつかみきれない部分もあるし、各登場人物のストーリーもあまり語られないので全体的につくりが雑に思えた。ラストもなんだかアッサリしてるなぁという終わり方であまり印象には残らず。
「地下墓所を冒険する」というテーマに惹かれる人だったら楽しめる映画だと思う。